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アトランティスの亡霊【資料室】

アトランティスの亡霊の各種資料

鹿

■鹿
本物に混じって、識神がまぎれている。
識神は三笠防空宇宙レーダーの警備を担当し、緑草山ふもとの、三笠神社と華厳総寺が共同で任務にあたっている。
識神の活動時間に制限があり、へたに観光客に取り囲まれると、戻ってこられず人前で鹿が消える事態となり、稀に怪奇現象騒動になる事が目下の悩み。

帯締学園

■帯締学園

さまざまな種族との文化交流を目的とした治外法権的な教育機関
地球側向けには、アトランティス大使館に属する教育機関だが、銀河間では、地球と宇宙との文化交流を目的とし、アトランティスの名前は一切出てこない。

 

太陽系外の守備はダイダロスが担当しており、実質的に武装した組織が太陽系内に進入するのは困難だが、治外法権と言う事もあり、この学園には旧アトランティス派の星系からも多くの留学生がアンドロメダ陣営に秘密で来訪している。


しかし実際には情報収集を目的にアンドロメダ陣営企業からのスパイも送り込まれているとの情報もある。

 


宇宙艦隊士官の育成と戦闘鬼のパイロットの訓練が主な教育となっている。
学園にはかつてOBが開発に成功し、デファクトスタンダードにもなったハヤブサが製造されており、学園全訓練生分が配備されている。 その規模はおよそ一個師団ともされている。

 

王立にも関わらず運営資金は潤沢ではなく、生徒会会計が銀河間でのトレードを闇ルートで運営する事で賄っている。


なので、表向きは貧乏学校だが、裏では最新の装備や宇宙戦闘艦を調達するなど豊富な資金を有しており、新型戦闘鬼の開発にも力を注いでいる。

 

ここに集まる訓練生たちは、能力は優秀だが協調性はなく気難しい者たちばかりで、
扱いに困ったアトランティス艦隊から押し付けられる形で引き受けている面もある。

地球

■太陽系:地球

ダイダロス陣営所属の未開惑星


アトランティス防衛戦後、恒星系ごとダイダロス側からアトランティスに譲渡された銀河系の辺境に位置する小さな惑星である。


アトランティス人の遺伝子実験の不始末から、猿から進化した人類が文明をもち、地球を統治している。


アンドロメダ陣営によって封印された星系とはいえ、ダイダロスの保護下にある地球はアンドロメダ陣営上層部の興味の対象であり、ダイダロスの警戒をかいくぐってたびたび地球を訪れている。


アンドロメダは自らを神からの試練と称し、世界各地で数々の災厄を引き起こし、地球各地の歴史として記録が残っている。

 

そして現在。

 

少しばかりの科学技術を持つようになった人類とアトランティスは地球に文化交流の拠点を築き、日本の紀伊半島に大使館を設置し、同時に軍事同盟を締結。
またアトランティスと地球との知識交流の場として教育機関も設置された。

ダイダロス

ダイダロスの起源は太陽誕生より古く、50億年前に遡る。
宇宙の生命体には、有機物と無機物の種族が存在し、ダイダロスは無機物によって構成された生物である。
進化の過程で、他の物質を体内に取り込んで、内部で他の物質に変化させて必要なモノを得ると言う錬金術のような技術を有するようになり、生存に必要なエネルギーも体内で生成している。
しかし原因は不明だが、種の保存には、有機物のDNA構造が必要とされる致命的な欠点も抱えており、有機生命体を家畜として扱っていた時期もあった。
これが、危険視されアンドロメダ陣営とダイダロスとの長きにわたる戦争に発展したとの記録となっているが、もっぱら噂では、ダイダロスのもつ体内錬金術の力を奪おうとして失敗したのが原因とされている。
物質を原子レベルで分解/再構築できるスキルを有しており、この能力がアトランティスのナノマシン技術の強化に繋がった。
彼らの、戦闘機、艦艇もダイダロスそのもので、それぞれが意思を有している。
新しい有機的な種族と接触し、それらの生物学的な技術を模倣技術として取り込むことで進化をし、一時はアンドロメダ陣営を
崩壊させる直前まで優位に立っていたが、現在は長期にわたって進化が停滞しており、各前線でもアンドロメダ陣営に押される展開となっている。
長く有機生命体を家畜として扱っていたが、アトランティスは有機生命体として最初の友好国家となった。

マゼラン帝国

大マゼラン雲と小マゼラン雲は、マゼラン帝国が支配している。
ダイダロス銀河連邦とアンドロメダ銀河連合の両方と不可侵条約を結んでおり、両国との紛争には中立の立場をとっている。
ただ、アトランティス帝国とは崩壊前には文化交流があったとのうわさがある。
マゼラン帝国は、両陣営とは交流を待たないが、どちらかといえば、同じ有機生命体であるアンドロメダ銀河連合とはアンダーグラウンドで貿易が行われている。
実はアトランティス暫定自治区の秘密口座(交流があった時代は秘密ではなかった)もこのマゼラン帝国にあり、闇ブローカーを通じて銀河間為替取引に参加しこの利益で国家予算を編成している。

リヴァイアント帝国

M33銀河は、現地では、リヴァイアント帝国と呼ばれ、ここ数千年で急速にM33を制覇した新興勢力であり、アンドロメダ銀河との境界で国境紛争が頻発するようになり、アンドロメダ銀河連合政府は、えん戦中のダイダロス戦の方針を変更し、ダイダロスに大打撃を与え、ダイダロスの勢力が回復するまでにリヴァイアント戦を行い、早期に終結させてダイダロス戦に復帰する目論見をたてていた。

アンドロメダ陣営

アンドロメダ陣営【アンドロメダ銀河連合】

アンドロメダ銀河連合は、35種族からなる有機生命体の恒星系で構成される政治同盟であるが、実体は各星系を代表する企業連合である。


収益の50%以上を軍需に頼っており、ダイダロスとの戦争状態維持は企業連合にとっては最重要課題であり、アンドロメダ銀河連合の反対を押し切って和平交渉に向かったアトランティス帝国を滅ぼしてしまう。

 

他に183種族からなる文明が確認されているが、まだ宇宙に進出できる程の科学力はなく、条約により干渉は禁止されている。

 

M32銀河は、現地ではメルフィンクス銀河と呼ばれ、6つの帝国や王国に統治されていた。

 

アトランティス帝国もその一つで、アンドロメダ銀河連合に属してはいたが、メルフィンクス銀河内では6つの帝国が独自に自治を行っていた。


しかしアトランティス帝国の崩壊でメルフィンクス銀河内の王国は解体、あるいはアンドロメダ銀河連合の完全自治下におかれる事となった。

 

しかし王族同士の結束は非常に硬く、アンドロメダ銀河連合の目の届かない範囲で、
ダイダロス銀河内のアトランティス暫定自治宙域とは交流があり、ダイダロス銀河連邦もそれを黙認している。


M110銀河には、いくつかの文明は確認されているが、まだ宇宙に進出できる程の科学力はなく、条約により干渉は禁止されている。

 

ダイダロス銀河連邦

ダイダロス陣営【ダイダロス銀河連邦】

天の川銀河は、正式名称をダイダロス銀河と呼称され、無機生命体を主体とするダイダロス銀河連邦を形成している。

 

そのダイダロス銀河連邦は有機生命を捕食する事で勢力を拡大した。

 

このためダイダロス銀河内の有機生命を有する多くの惑星は、有機生命を放牧する為の養殖場としての意味を持っており、太陽系もその一つであった。


有機生命を源とするいくつかの知的生命体も発生したものの、地球上の人間にとってのクジラやイルカと同程度の位置づけで、捕食対象となっていた。

 

アトランティス帝国との和平交渉は、ダイダロス銀河連邦にとって初めての有機生命体との異生態交流であり、この交流でダイダロス銀河連邦は初めて有機生命体は無機生命体と共存が可能である可能性を見出した。(その後支配下にある有機生命体文明と和平を結んでいる。)

 

しかしアンドロメダ銀河連合のダイダロス星系内への強襲を許して和平交渉が頓挫したばかりか、アトランティスの故郷まで失う事態となった責任を痛感したダイダロス銀河連邦は評議会を招集し、和平交渉として使用した恒星系をアトランティス暫定自治宙域として貸与する事を決定した。

 

これが後の太陽系と呼ばれることとなった。

 

ダイダロス銀河連邦は、13種族からなる異なる恒星系出身の無機生命体により評議会が作られているが実態は不明。

 

ダイダロス艦隊と呼ばれる強力な戦闘タイプの個体で編成されているが、支配下にある有機生命体文明の艦隊も動員している。

 

 

ダイダロスの歴史
ダイダロスの起源は太陽誕生より古く、50億年前に遡る。
宇宙の生命体には、有機物と無機物の種族が存在し、ダイダロスは無機物によって構成された生物である。

 

進化の過程で、他の物質を体内に取り込んで、内部で他の物質に変化させて必要なモノを得ると言う錬金術のような技術を有するようになり、生存に必要なエネルギーも体内で生成している。

 

しかし原因は不明だが、種の保存には、有機物のDNA構造が必要とされる致命的な欠点も抱えており、有機生命体を家畜として扱っていた時期もあった。

 

これが、危険視されアンドロメダ陣営とダイダロスとの長きにわたる戦争に発展したとの記録となっているが、もっぱら噂では、ダイダロスのもつ体内錬金術の力を奪おうとして失敗したのが原因とされている。

 

物質を原子レベルで分解/再構築できるスキルを有しており、この能力がアトランティスナノマシン技術の強化に繋がった。

 

彼らの、戦闘機、艦艇もダイダロスそのもので、それぞれの個体が意思を有している。

 

新しい有機的な種族と接触し、それらの生物学的な技術を模倣技術として取り込むことで進化をし、一時はアンドロメダ陣営を崩壊させる直前まで優位に立っていたが、現在は長期にわたって進化が停滞しており、各前線でもアンドロメダ陣営に押される展開となっている。

 

長く有機生命体を家畜として扱っていたが、アトランティス有機生命体として最初の友好国家となった。

 

アトランティス帝国

アトランティス帝国

アトランティスはもともと、ダイダロス銀河より約254万光年離れた、アンドロメダ銀河の伴銀河である、M32銀河(メルフィンクス)に属していた。


ダイダロス銀河の辺境の恒星系にて、ダイダロス銀河連邦との和平交渉を模索していたアトランティスアンドロメダ銀河連合による策略で裏切り者とされ、総攻撃を受けて崩壊し、M32銀河内の領有星系をはく奪されてしまう。


わずかに生き残ったアトランティス残存艦隊は、ダイダロス銀河連邦の庇護下に置かれ、ダイダロス銀河の辺境の恒星系(太陽系)をアトランティス暫定自治宙域として貸与され、現在に至る。

 


アトランティス帝国の歴史
太古の昔にアンドロメダ銀河に属しているM32(メルフィンクス)銀河にて発足した王立国家。

 

その中のアトラティア星系を統治し、10個の星系連合と友好を築いていた。

しかし天の川銀河から来襲した未知の無機物生命体種族ダイダロスの侵略を受けて銀河規模の戦争に発展し、瞬く間に半数の星系連合が滅ぼされる事態となってしまう。

しかしアンドロメダ陣営も抵抗して戦争がこう着状態となった。

 

アトランティス帝国は武装中立を掲げ、ダイダロスとの対話を試みようとするも、企業国家星系であるアンドロメダ陣営はこの対話に激しく抵抗し難色を示していた。

 

アンドロメダ陣営の度重なる妨害にも関わらず、開戦から約10000年後ついに対話の機会が設けられた。

 

ダイダロスのとある惑星の衛星(地球の月)にて秘密裏に会談が行われることとなった。

会談にはアトランティス王家からは、3人兄妹のうち、長女(第2皇女)と次女(第3皇女)が赴くこととなり、アトランティス軍は連合艦隊を編成してダイダロス銀河辺境の惑星、地球に赴いた。

 

1年にも及ぶ和平交渉と交流が進む中、確実にダイダロスからの信頼を得つつあったアトランティスは、ダイダロス側の提案により、一層の文化交流の拠点として、月の極地に2個の都市を建造する事となる。

 

友好の証として南極側の都市をアトランティス、北極側の都市をダイダロスと名づけられた。

 

しかし、この和平交渉は「戦争状態が企業国家の利益」としていたアンドロメダ陣営に察知されることとなった。

 

アンドロメダ陣営は艦隊勢力の半数にも及ぶ大艦隊を率いて月を強襲した。

友好都市アトランティスは11度に渡る波状攻撃を耐え抜き、なお戦意を維持していたが、妹の危機を救援すべく出動した第1王子座乗の艦隊がアンドロメダ陣営の待ち伏せにあい壊滅。

 

これがダイダロスとの戦争において重大な反逆としてアトランティス帝国はアンドロメダ陣営の制裁を受けて崩壊し、アトラティア星系はアンドロメダ陣営の企業国家の手に落ちてしまう。

 

またダイダロス戦争との生き残りであったアトランティス王家の友好国もアンドロメダ陣営の傘下となり、引き続きダイダロス相手にした戦争が続くこととなる。

 

兄の戦死と王国の崩壊を知らされた失意の皇女たちは12度目の会戦は総崩れとなり友好都市アトランティスは破壊され、さらに王国の崩壊の責任を取る形で皇女達は近衛兵により処刑されたとされている。

 

国王は死亡したとされているが、一部の情報では皇女達が自分の身を盾にしてマゼラン帝国へ逃したとの情報もある。

 

崩壊直後のアトランティスの力では国王の行方を調査する力はなかったが、戦局が急変したことでアンドロメダ陣営内でも今尚強い支持者が多数存在している国王の力が不利な情勢を打開するのには必要不可欠と判断された。
これにより調査隊をマゼランへ派遣する事が決定した。

 

一方、
和平交渉を守りきれなかった事に責任を感じたダイダロス側は、太陽系をアトランティス星系と名づけ、アトランティス側に特別な自治を許可した。

 

アンドロメダ陣営はアトランティス星系に立て籠もるアトランティス残党軍に対して幾度となく艦隊を差し向けたが、ダイダロス艦隊はプロキオンシリウス、アルファ・ケンタウリ、アルタイルに防衛拠点を設けてアンドロメダ艦隊を迎え撃った。

 

一方で、求心力のあるアトランティス帝国の残党の抹殺に難航している事は、他の星系が蜂起するする事を枢機神は恐れ、事件の真相を秘匿すべくこの宙域を制限区域として永久封印し、すべての戦闘記録も抹消された。

 

これによりアンドロメダの歴史からアトランティス帝国の歴史は完全に消されたかのように思われたがアトランティス帝国の名前や健在説は口伝えで広く伝承されており、
これらの噂は「アトランティスの亡霊」として枢機神やアンドロメダ首脳部を悩ませている。

 

つかの間の平和が訪れたアトランティスの残党は新天地で新しい文化を築くことになった。
とはいえ、アトランティス人の種族としては確実に損耗しており、長期的に種の再編が必要であった。
無機物生命体種族であるダイダロスは異種の遺伝子を自由に結合進化させる技術を保有していることに着目し、さまざまな動物でアトランティスの種を保存させる実験が行われる事となった。

 

しかしその過程において、猿を使用した複数の実験体を運搬中に地球へ墜落し、逃走した個体が根付いてしまう。

 

地球の自然環境に定着した猿はその後文明をもつが、アトランティスの血を引く種族として宇宙の覇権に巻き込まれていく事となる。

帯締学園 教官

●氏名
1.概略
3.年齢
4.学年
5.得意専攻
6.その他、身体的特徴
7.ナノマシン特性
8.性格
9.国籍
10.性別
11.体格(身長/3サイズ)

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帯締学園 教官
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●東郷ゆうき【東郷】
    1.私 IT会社エンジニア実はヤマトインダストリーズ会長
    3.42
    4.学徒第6過程1組担任
    6.黒髪
    8.沈着冷静(のフリ)
    9.日本
    10.男
    11.175

●山本紗江子【さえ】
    1.アトランティス軍教育隊所属
    3.35
    4.帯締学園 艦隊運営専任講師
    7.サークル型
    8.積極的
    9.日本
    10.アトランティス
    11.168/90-61-85【E】

●南雲美佐【みさ】
    1.アトランティス軍教育隊所属
    3.34
    4.帯締学園 航空隊専任講師
    7.呪符型
    8.慎重的
    9.日本
    10.アトランティス
    11.165/88-58-83【E】

帯締学園 訓練生

●氏名
1.概略
3.年齢
4.学年
5.得意専攻
6.その他、身体的特徴
7.ナノマシン特性
8.性格
9.国籍
10.性別
11.体格(身長/3サイズ)

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帯締学園 訓練生
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●加藤ケンジ【ケンジ】
    1.不良5人組のトップ
        今まで担任の教師を2度にわたって辞職に追い込んでいる。
        しかし、これはもともと教師の生徒に対する偏見と態度が原因で、とりわけ見た目の悪さから、
        いつも加藤を目の敵にし、しつけと称した体罰を繰り返した揚句に、最後には反撃されて瀕死を負わされている。
    3.18
    4.学徒第6過程 1組
    5.単独航空戦闘術
    6.茶髪
    7.呪符型
    8.攻撃的
    9.日本
    10.男
    11.175



斎藤学【マナブ】
    1.ケンジの右腕
    10.男
    11.173
●吉井ヒジキ【コンブ】
    1.不良5人組の3番
    10.男
    11.170


●ミーシャ・カラシニコフ【ミーシャ】
    1.長女
    3.14
    4.学徒第6過程 1組
    5.単独格闘戦闘術
    6.金髪/青目
    7.呪符型
    8.穏やか
    9.アトランティス
    10.女
    11.130/75-55-70【C】

●ナターシャ・カラシニコフ【ナターシャ】
    1.次女
    3.14
    4.学徒第6過程 1組
    5.単独格闘戦闘術
    6.金髪/赤目
    7.サークル型
    8.積極的
    9.アトランティス
    10.女
    11.130/75-55-70【C】

●ターニャ・カラシニコフ【ターニャ】
    1.三女
    3.14
    4.学徒第6過程 1組
    5.情報収集
    6.金髪/赤(右)目、青(左)目
    7.呪符/サークル・ハイブリッド型
    8.とてもおとなしい性格だが、/ひとたびキレると姉でも止められなくなり、ターニャサイクロンと呼ばれ沈静化するまで放置するしか手段がない。
    9.アトランティス
    10.女
    11.130/75-55-70【C】


●若林奈々【ナナ】
    1.学級委員長
        責任感がつよい。
    3.17
    4.学徒第6過程 1組
    5.単独格闘戦闘術
    6.青髪、青目
    7.呪符型
    8.沈着冷静だが、天然ボケ系
        しかし戦術的な統率力に非常に優れており、クラスメートからの信頼も厚い。
        クラス委員らしくなにかと世話好きな性格で女生徒からもファンが多い。
    9.日本
    10.女
    11.158/86-57-86【E】


●有賀幸子【サッチ】
    1.生徒会会長、有賀商事のお嬢様
    3.18
    4.学徒第6過程 1組
    5.集団艦隊戦術
    6.黒髪、赤目
    7.サークル型
    8.沈着冷静、機械おんち
        大手商事の娘らしく、交渉術に長け、生徒と学園とのネゴシエーションを一手に引き受ける。
        教官、生徒両方からも信頼されている。
    9.アトランティス
    10.女
    11.160/90-61-89【E】

●赤松貞子【サダッチ】
    1.生徒会副会長
    3.17
    4.学徒第6過程 1組
    5.単独航空戦闘術
    6.赤髪、黒目
    7.サークル型
    8.仲間思い、家電マニア
        メカが苦手な有賀幸子をフォローしている。
    9.アトランティス
    10.女
    11.159/88-60-88【E】

●浅野節子【セッちゃん】
    1.岡本清子とは幼馴染である。
        見た目は眼鏡っ娘だが実際はナノマシンのおかげで視力は平気で、ただのファッション。
    3.17
    4.学徒第6過程 1組
    5.渉外交渉術
    6.黒髪、黒目
    7.呪符型
    8.石橋を叩いても渡らないタイプで用心深い。
        料理を作るのが好きで、寮で生活する訓練生のために料理を作ることを趣味としている。
    9.アトランティス
    10.女
    11.155/111-61-92【N】

●池田末吉【おみくじ】
    3.17
    4.学徒第6過程 1組
    5.単独格闘戦闘術
    6.黒髪、青目
    7.呪符型
    8.臨機応変に対処する柔軟な思考をもち、高い統率力を発揮する。
        男前で女子に持てるが性格がまじめで島田豊美子に一途。
    9.日本
    10.男
    11.181

●伊集院松子【まっちゃん】
    1.重工学部 副部長 をしているが、学園随一の腕をもつ福田啓二に匹敵するハッカーであることはほとんど知られていない。
    3.17
    4.学徒第6過程 1組
    5.集団艦隊戦術
    6.黒髪、黒目
    7.サークル型
    8.ものしずかで感情をあまり表に出さないが、常に周囲をきにかけている。
        いつもぼんやりとしてて、人よりテンポが出遅れるのだが、どういうわけか最後にはキッチリと帳尻を合わせてくる。
        凄腕ハッカーのスキルをもつ福田啓二を尊敬し、いつも彼の研究や開発を補佐している。
    9.日本
    10.女
    11.156/85-57-90【E】

●島田豊美子【トミちゃん】
    3.17
    4.学徒第6過程 1組
    5.単独格闘戦闘術
    6.茶髪、黒目
    7.サークル型
    8.活発なおてんば娘で直感で行動するが、直感が外れることはほとんどない。
    9.日本
    10.女
    11.157/87-59-86【E】

●長谷川清子【キヨちゃん】
    3.17
    4.学徒第6過程 1組
    5.単独格闘戦闘術
    6.茶髪、茶目
    7.呪符型
    8.明るく友達思いだが、ときどき暴走してしまうこともある。
    9.日本
    10.女
    11.155/88-58-87【F】

●辻政子【ノブちゃん】
    1.頭脳明晰で
        作戦参謀をつとめる。
        生徒会会計
        有賀幸子【サッチ】の幼馴染で、かつ有賀が最も信頼している親友。
        銀河の経済情勢に精通しており、銀河間トレードを通じで生徒会や各クラブ活動の予算を捻出する凄腕トレーダーでもある。
    3.17
    4.学徒第6過程 1組
    5.単独格闘戦闘術
    6.黒髪、黒目
    7.呪符型
    8.どんな人にもとても世話好きで、特に有賀を"お姉さま"と呼び、なにかと世話を焼くのが大好き。
    9.日本
    10.女
    11.156/85-57-86【E】

●岡本清子【オカちゃん】
    3.17
    4.学徒第6過程 1組
    5.渉外交渉術
    6.紫髪、緑目
    7.サークル型
    8.非常に外交的で人懐っこい。
    9.アトランティス
    10.女
    11.163/95-61-89【G】


福田啓二【フクちゃん】
    1.帯締学園 重工学部部長
        小畑英子とは幼馴染み。 幼いときは男子にいじめられていた小畑をかばってよくケンカをしていた。
        しかしお互い思春期を迎え、小畑英子からイジメられる対象になってしまった。
    3.18
    4.学徒第6過程 1組
    5.宇宙戦闘工学
    6.黒髪、黒目
    7.サークル型
    8.機械マニアでアトランティスの技術にも精通しているが、機械に名前をつけては周囲を引かせている。
    9.日本
    10.男
    11.170

●森下信子【もっちゃん】

    1.日本海軍を退役し防衛省大臣に就任した父を持つ。
    3.18
    4.学徒第6過程 1組
    5.集団艦隊戦術
    6.黒髪、黒目
    7.サークル型
    8.少し冷徹な感じのするお姉さまだが、実際は仲間思いで信頼が厚い。
    9.日本
    10.女
    11.158/82-58-86【C】

井上奈瑠美【なるみ】
    3.17
    4.学徒第6過程 1組
    9.日本
    5.集団艦隊戦術
    6.黒髪、黒目
    7.サークル型
    8.森下信子とは反対の、明るい性格の持ち主でいつも、ボケをかまして森下に冷ややかなツッコミいれられるのが好き。

    9.日本
    10.女
    11.165/87-58-88【E】



●小畑英子【ヒデコ】
    1.福田啓二とは幼馴染み。 幼いときは男子にいじめられていたが、いつも福田が助けに来てくれた。
        しかしお互い思春期を迎え、いつからか福田をうっとおしく感じるようになっていた。
    3.18
    4.学徒第6過程 1組
    5.単独格闘戦闘術
    6.黒髪、黒目
    7.サークル型
    8.高飛車な娘で、自分は容姿が美しい事を自覚しているので、何をしても許されると勘違いしている部分がある。
    しかしその容姿と裏腹に、陸戦スキルは非常に高い。
    9.日本
    10.女
    11.167/97-58-90【I】

●宮原良子【加藤良子】
    1.気が弱くいつもクラスメイトにいじめられ、友達がいない。
    3.13
    4.学徒第6過程 2組
    5.単独格闘戦闘術
    6.黒髪、黒目
    7.覚醒前だが、スキルチェックではサークル型となっている。
    8.おとなしくクラスでは自分の居場所がない。
    9.日本
    10.女
    11.152/80-59-81【C】



ハインツ・グデーリアンレオンハルトレオンハルト
    1.アルビータやエルメスとはいつも競い合うライバルであるがいつも、つるんでバカやっている仲良し同志。
        陸戦の集中運用の作戦をたてさせると右に出るものはいない。
    3.16
    4.学徒第6過程 1組
    5.単独格闘戦闘術
    6.金髪、茶目
    7.サークル型
    8.非常に好戦的な性格で、しばしば先走ることもある。
    9.ドイツ
    10.女
    11.162/85-60-83【D】

エルメスロンメル・ブルクミュラーエルメス
    1.アルビータやハインツとはいつも競い合うライバルであるがいつも、つるんでバカやっている仲良し同志。
        陸戦の集中運用の実戦ではいつもハインツと互角に戦える好敵手である。
    3.17
    4.学徒第6過程 1組
    5.単独格闘戦闘術
    6.金髪、青目
    7.サークル型
    8.ハインツと性格や容姿がやや似ているため、時々双子と間違われている。
    9.ドイツ
    10.女
    11.163/86-61-84【D】

●アルビータ・ケッセルリンク・フォーゲル【アルビータ】
    1.エルメスやハインツとはいつも競い合うライバルであるがいつも、つるんでバカやっている仲良し同志。
        主に広域的な戦場全体の総指揮を得意とし、戦力の配分には絶対的な自信をもっている。
    3.18
    4.学徒第6過程 1組
    5.単独格闘戦闘術
    6.茶髪、黒目
    7.サークル型
    8.明るい性格ではあるものの、かならず周囲の状況を把握しており、ハインツやエルメスの暴走を食い止める役となっている。
    9.ドイツ
    10.女
    11.162/85-60-82【D】


●アンナ・ニミッツ【アン】
    1.艦隊指揮に優れる。
    3.18
    4.学徒第6過程 2組
    5.集団艦隊戦術
    6.金髪/青目
    7.サークル型
    8.攻撃的な性格だが突っ走ることはしないで、状況を正しく判断し引くときは潔く引く。
        ジョークを飛ばすのは好きだがウケることはほとんどない。
    9.アメリカ
    10.女
    11.165/92-61-95【F】

●クリスティーナ・パットン【ジョージ】
    1.陸上戦闘に優れる。
    3.17
    4.学徒第6過程 2組
    5.集団地上戦術
    6.赤髪/黒目
    7.サークル型
    8.とにかくイケイケの典型的なアメリカ人タイプで、あまり深く考えないで行動するがなぜかうまくいく。
    9.アメリカ
    10.女
    11.166/93-60-96【G】

●レイチェル・スプルーアンス【レイチェル】
    1.アンナとともに艦隊指揮に優れる。
        日本大好きな彼女は、白人には珍しく呪符型サークルを使用する。
    3.16
    4.学徒第6過程 2組
    5.艦隊戦術
    6.金髪/青目
    7.呪符型
    8.アンナとは真逆のジョークがあまり通じないカタブツな娘で、アンナのジョークで時々ひどい目に遭っている。
        しかし彼女が日本アニメオタクであることを知るのはアンナだけ。
    9.アメリカ
    10.女
    11.165/90-58-93【F】

●ヘンリェッタ・アーノルド【ヘンリェッタ】
    3.16
    4.学徒第6過程 2組
    5.航空戦術
    6.金髪/黒目
    7.サークル型
    8.勤勉な陸戦パイロット。
    9.アメリカ
    10.女
    11.162/89-59-90【E】

●シャルロット・ド・ゴール
    1.先祖が大統領をしていたこともある由緒ある家計の出身
    3.14
    4.学徒第6過程 2組
    5.単独格闘戦闘術
    6.金髪/青目
    7.覚醒前
    8.大変気が強い娘。
        お嬢様育ちであることからなにかと上から目線で、いつも気の弱い宮原良子に対してはノロマと言ってイジめている。
    9.フランス
    10.女
    11.167/97-59-90【H】


●フランシーヌ・ルクレール
    1.フランスの航空機メーカー、エアースペシャル社のCEOの娘
    3.14
    4.学徒第6過程 1組
    5.航空戦術
    6.金髪/黒目
    7.覚醒前
    8.
        過保護に育てられたせいかわがままな性格。
    9.フランス
    10.女
    11.150/87-57-88【F】

 

技術体系

 ●ネガティブグラヴィティジェネレーター
重力を自在にコントロールする機関

※移動ドライブとしての利用
炭化水素系の燃焼剤を消費する亜光速ドライブとは異なり、重力の力を利用した動力として利用する。
惑星引力圏においては、重力波を反転させて引力以上の出力を発生させる事により重力圏を移動する事が可能となる。
一方で宇宙空間での移動は、恒星圏内では各惑星、銀河系内では、恒星をジャンプターゲットとして設定して、自分より巨大な質量に対して引力を発生させる事で、銀河系内を高速で移動する。
現在地から見えるジャンプターゲットの姿は、目で見える以上は光速でしか伝わらず、すでに過去の位置となっている事が多い。
重力の伝播は広大な宇宙の端から端であっても瞬時に伝わる特性上、理論上は現在地の時間とジャンプ先との時間軸がズレる事なく、移動がする事が可能である。
しかし目で見えるジャンプターゲットの姿は過去の位置であることがほとんどのため、全銀河中の各恒星のリアルの位置情報は戦略上重要な意味を持ち、ジャンプターゲットが収録されたデータリストは各陣営の重要機密事項となっている。
また、理論上は宇宙を瞬時に移動する事は可能だが、実際は自身の質量と各機関の出力の関係や、加速/減速に伴う強力な加速度を打ち消す重力慣性装置の精度上の問題、又はブラックマターに起因する重力変動や、各恒星が及ぼす重力レンズ効果の影響等により、出せる速度には限界があったり迂回が必要だったりする。
瞬間移動のため俗にいうウラシマ効果は一部の例外を除き起こらない。

強力な引力を発生させるため、移動体とジャンプターゲットの移動軸線上に他の質量の小さな物体が割り込むと、その引力に引かれ、移動体と衝突するリスクがある。
これを防止する事を目的として、重力通信波による、ジャンプサインを通知する事が暗黙の了解となっている。

※通信波としての利用
重力の伝播は広大な宇宙の端から端であっても瞬時に伝わる特性に着目し、通信手段としても利用されている。 理論上は宇宙のどこにおいても瞬時に通信を確立できる。

 

●ジャンプゲート
恒星間や銀河間を航行する艦船は、ジャンプ航法するのに必要な質量の大きな恒星をジャンプゲートとして設定しジャンプゲートを経由して目的の星系へ移動する。
複数のジャンプゲートを繰り返して移動する航法をプロキシ航法と呼ばれている。


ナノマシン
ナノテクノロジー(ナノ技術)
超小型の細胞型ロボット。
装甲表面に展開する事で装甲材の防御力をアップさせる実質的なシールドの役目を負う。
また、損傷箇所や欠損部分を補う事で戦闘ダメージを応急的に処置することにも用いられる。

アトランティス側のナノマシン
アンドロメダ陣営のナノマシンと比較し、アトランティス側のナノマシンダイダロスの技術が応用されており、より微細な細胞レベルにまで小型化する事に成功している。
この技術で生体内にもナノマシンを導入する事で、意識から直接的にコンピュータ端末を操作したり、意思の疎通、身体機能の強化が可能となった。
また、ナノマシンの微細化の恩恵は防御にもおよび、プライベートシールドも展開が可能となった。
ただこの生体ナノマシンは、個人の体質により発揮できる能力に著しい差があり、場合によっては体質の不一致により拒絶反応を起こし死に至るケースもある。
それ以外にもDNAを認識することで、生体ナノマシンが稼働できる人種や個人に制限を設けることも可能で、このテクノロジーの情報流出を防止する機能として利用されている。

●ナノ・サブスタンス
ナノ物質と呼び、ナノ技術を発動するに必要な非活性のナノ物質を意味する。
通常ナノ・サブスタンスは、自然界に存在する無機物の元素を分解再構築する事によりナノマシンを生成している。
このプロセスを錬金術に例えるケースもあるが、元素を組み替えて "あるモノ" を創りだしたとしてもナノマシンを生成している以上は、ナノマシン以外のなにものでもなく、錬金術の例えば正しくないとされている。

日常生活では自然にナノ物質は調達される為にナノマシンは安定的に補給されるが、戦闘時には消費量が供給量を遥かに上回る為に、サブスタンス・タンクと呼ばれるナノ物質を保管する容量分でしかナノマシンを発動させる事が出来ない。
しかし、ナノマシンは放出したものがすべて目的の効力を発揮する事はなく、エラーにより発動できないナノ物質が全体の数十パーセントは存在する。 これをコレクター・タンクに回収して、再びメンテして再リリースする事で、ナノマシンの持続時間を若干伸ばすことが出来る。
それでも供給量が追いつかない場合は、一部のナノマシンにナノ物質収集機能を付加する事で、各自が本来保有しているナノマシンの補充能力を超えた容量のナノマシンの稼働が可能となる。
ただ、この場合は本来100%の能力を発揮すべきはずのナノマシンの能力の配分をナノ物質収集機能に割り当てる為、その分、ナノマシンの能力が落ちる欠点も持っている。




●サイキックジェネレーター
正式にはナノマシン制御範囲拡大アンプと言うが、ネーミングがあまりにダサいためつけられた通称。
ナノマシンを制御するには、原則として個人が発生する生体電磁波によって制御されるが、その範囲や効果については個人の能力に大きく依存する。
そこで個人の生体電磁波をいったんサイキックジェネレーターで処理して信号を増幅し、対象となるナノマシンにフィードバックする事で、本来個人がもつナノマシンの制御限界を大きく
超えた範囲での運用が可能となる。


●人工電子結界
個人が発生させるプライベートシールドとは異なり、電子的にナノマシンを用いてシールドを展開する技術。
アンドロメダ陣営では、単にナノシールドと呼んで最初から機械的にシールドを発生させる技術が確立されていたが、アトランティス帝国が崩壊した時点ではアンドロメダ陣営に準じたナノシールドを装備していた。
しかしアトランティスの人工電子結界は、ダイダロス側とのハイブリット化によりアンドロメダ側のナノシールドを凌駕している。
近年になって個人のナノマシンがシールド状に変化する現象を偶然に発見し、そこから研究が進み個人展開型のプライベートシールドが実用化された。
この人工電子結界は、個人展開型(個人の意思で展開できる)タイプと機械が展開するタイプとを区別する意味で、人工電子結界と呼んでいる。
人工電子結界はハードからエネルギーの供給を受けるので、その防御はきわめて強力だが、あらかじめプログラムされた範囲でしか効果はなく融通が利かない。
それに対して発動者がコントロールする個人携行型のプライベートシールドは動的に状況の変化に追従が可能である。

●ナノシールド
プライベートシールドとも呼び、ナノマシンを高濃度圧縮して展開する事でエネルギー/実体弾の攻撃を受け止める機能。
個人の特質に応じで、大きく2種類のシールドのタイプが存在する。

呪符型
    ナノマシンを紙上に成型して展開するタイプで、特に実体に対しては絶大な威力を発揮する。
    固形シールドのため、内部にある程度のエネルギーを封じ込めることができ、携帯が可能。
    携行時はすでにシールドが展開状態のため、取り出して効果を期待できるまでのタイムラグが少なく、発動者の発動エネルギー消費が少ない特徴を持つ。
    発動者以外の他人や構造物に対してもシールド効果が発揮できる利点がある。
    効果が失われると消失する。
    複数の枚数を重ねたり、幅広く並べたりする事で、防御力や効果範囲をコントロールできる。
    タイマーのように一定時間でON/OFFも可能で発動者がそこに居なくても効果を発揮する。
    遺失によってシールドが他の人の手にわたっても、誤展開を防ぐため、一般的には九字の印を入力しないと
    シールドが起動しないように設定されるが、もともとの使い方は完全停止させた長期保存状態からの再起動コードのようなもので、
    内部エネルギーを消費するが、瞬間的に再起動が可能なスイープモードからの復帰時には九字の印は必要としない。


サークル型
    ナノマシンから高エネルギーを発生させることで防御力とする機能。
    絶えず発動者からのエネルギー供給を受けなければないらない欠点はあるものの、基本的に発動者が疲れない限りはシールドの展開時間は無限。
    光や熱のエネルギーを拡散する能力に優れ、主にエネルギー系からの攻撃に大して絶大な防御力を発揮する。
    サークルの威力は、円のサイズや厚さでコントロールはできるが、呪符型のように、発動者が複数を展開して強化する事は非常に困難である。
    ただし、兄弟など血縁が非常に近い場合、同じナノマシンが体内に含まれている場合は、波長がシンクロして、コンビネーション展開と呼ばれる非常に強固な合体シールドが形成可能。
    ただ他人同士でもコンビネーション展開が可能なケースも噂されており、恋人同士等、肉体的接触によりお互いのナノマシンが体内に交流している場合は
    家族同士でなくてもコンビネーション展開が可能との情報が報告されている。
    基本的な原理は艦艇用の人工電子結界と同じであるが、精度はプライベートシールドの方が高い。



●識神
式神とも言われる。
これもナノマシン技術を応用したもので、呪符型ナノシールドを発展させたもの。
呪符型シールドは紙上に実体化するが、より大規模に複雑化させることで、人や動物に模したり、武器や航空機、あるいは艦船に模したりする事が可能。
ただ模すだけでなく、動かす必要もあり、発動者には相当な負担と技術が要求され、破壊される等、識神からの信号が突然途絶えると発動者にもダメージが及ぶ。
ごく稀に、識神に自分の意識をダウンロードして自信のクローンとして操れる神業的なテクニックを持つ者の存在も噂されているが実態は公表されていない。

また、艦艇用デコイとしてプログラミングされた識神も開発されている。

●陸戦型戦闘鬼:先進型機動甲冑(Advanced Mbile Powerprotect)
略してAMPと呼ばれる。
白兵戦用に特化した甲冑で、他の種族との体力的格差を補う目的で開発された。
ナノマシンで身体機能を強化して戦闘力をアップするにはかなりシビアな適正が必要だが、このAMPはナノマシン強化の必要なく、常人でも扱えるようになっている。

●戦車
アトランティス艦隊は、もともとの思想が専守防衛で侵略は行わないとしていたので、陸軍に相当する大規模な地上戦部隊を有していない。
しかし、アンドロメダ勢力下のアトラミス王国救援に際して地上戦やむなしとの判断から、急遽、宇宙海兵隊が編成された。
ただ実態は、地球軍の陸軍部隊のよせ集めに過ぎず、装備も地球軍そのものである。
その中で、戦車はAMPに次ぐ戦闘力と機動力を誇る陸戦型兵器であり、各星系にとって、この忘れさられていた原始的な火薬投射型の古代兵器は非常に脅威となっている。
ただし火砲の射撃コンピュータは、重力や大気構成の変化に対して自動的に補正されるように取り替えられている。

●制域戦闘機
艦隊行動の周辺宙域を征圧する目的で運用される戦闘機。
宇宙空間での運用を目的としているので翼は必要ないとされるが、実際は圧縮状態のダークマターの雲の中やガスの中だと、翼があるほうが飛行に適しているケースもある。
動力は核融合炉が発生する熱を直接、熱電気変換を行いネガティブグラヴィティジェネレーターを駆動する。
ただし大気内での運用も可能だが、ネガティブグラヴィティジェネレーターの特性上、炭化水素系の燃焼剤を使用する制空戦闘機よりは性能がおちる。

●制空戦闘機
大気圏内を制圧する目的で運用される戦闘機。
基本的には炭化水素系の燃焼剤を使用する地球人の航空機のことだが、大気圏内での飛行に洗練されており、大気内では制域戦闘機よりも高い機動性を誇る。
アトランティス艦隊では、この高い能力に着目し、地球人の戦闘機をライセンス生産して独自の改良を施している。
アトランティス艦隊が採用する戦闘機は主にロシア系が多いが、それには運用環境上の問題があり、高度に地球大気に最適化されたアメリカ製の戦闘機だと、地球以外の、たとえば大気成分が異なる惑星だと、ほとんどの場合でエンジンが動かない為。
一方でロシア製の戦闘機だと、エンジンは非常に丈夫につくられ多少の大気成分が異なる程度では、チューニングによって問題なく飛行が可能と言う事が判ったため。

●重力エレベーター
地球と月を結ぶ移動手段の総称。


●レーザー砲
光学エネルギーを高密度に収束して照射する事で目標を熱破壊する兵器。
発射から着弾までは光速で移動する為、間合いを得るためには広大な戦場を必要とする。
そのため、索敵には光速と同じスピードの電波では役にはただず、重力波を使用している。
兵器の特性上、理論上の射程距離は無限だが、実態はブラックマターの密度や重力変動により減衰して消失する場合がほとんどである。

●電磁砲
地球由来の投射兵器で、磁力によって加速された弾頭を発射する。
当初は簡易なレールで加速する方式だったのが、破壊力を得るに必要な加速に必要なパワーに限界が発生し、電磁ループ式加速器が実用化された。
これは、環状式の電磁レール内で弾頭をループさせる事により、必要な速度まで加速させてから発射するというもの。
設備規模が大きい欠点があるが、他の恒星系はエネルギー兵器に移行して実体弾については忘れ去られており、実体弾に対する防御策は講じられていない点が評価され、損耗したアトランティスの兵器体系の一翼を担うようになってきた。
発射モードは初速優先モードと、連射優先モードがあり、初速優先モードを選択すると、必要な弾速に到達した弾丸を投射し、主に、長距離への射撃の際に使用される。
連射優先モードは、加速時間を削減して、その分をより多くの弾丸を投射する事を目的とし、近接射撃や弾幕射撃に使用される。
長距離の目標は、遠ければ遠いほど、射撃後に回避される確立が高くなるために、初速性能が求められており、近接目標に対しては、弾丸を加速させる時間が必要なく、とにかく連射性能を上げて弾を目標に当てる事が求められている。


●ナノリンク技術
ナノマシン同士の信号交換技術を応用し、人間の脳に組みこんだ通信技術。
ある種のイメージ転送技術で異なる言語体系の種族同士であっても、通訳装置の使用や脳内の言語機能にアクセスを一切する事無く、意思を伝えることができる。
この技術のおかげで言語翻訳というものが不要となった。
コンピュータネットワークとも接続可能で、肉体を失ってもコンピュータ上に保管されている死者の意識との意思疎通も行える。
通常はプライベートファイアーウォールによって特定の人物としか、意思疎通ができない。
意思により、ON/OFFが可能で、普段は ONとなっているが、たまにOFFしたまま眠ったり妄想したりすると、本人が見ている夢や妄想が周囲に漏れてしまうケースもある。
また、悪意によりファイアーウォールが突破された場合、意識をのっとられる事件も発生している。


●UAV無人偵察機
遠隔操縦の無人航空機の総称
偵察任務は識神でも行えるが、こちらは隠密性が求められる非常に難易度の高い偵察に使用される。
一方で、このUAVは、各種センサーによる計測や、観測プローブの放出といった、直接的なデータ収集を目的とし、幅広く活用されている。
無人化には意味があり、危険地帯への任務遂行等、パイロットの損耗が予想されるケースが多いためと、迎撃を受けた場合の緊急回避時に生身のパイロットが搭乗していては、機動に制限がかかり大事なデータを失うリスクを防止するためである。
偵察に適した機動を行うため、機体形状は円盤型となっており、上下前後左右、で急激な加減速が可能となっており、パイロットが搭乗できない理由のひとつとなっている。
この機動を実現するにあたり、基本的な動力はネガティブグラヴィティジェネレーターを採用している。
UAVを開発する際に求められた能力を満たすためにその形状は、人類が空飛ぶ円盤UFOと呼称していた未確認飛行物体とまったく同一のものとなってしまった。
ただ無人機とはいえ、いちおうはキャビンが設けられており、遭難者の捜索、救出も行えるようになっている。

 

●ヒッグス亜空間フェイズシールド
電磁的に特定空間に対してヒッグスのバランスを崩壊させることを目的としたまだ実験段階のシールド。
接触した物体を素粒子レベルから破壊させる最強の武装システムだが、必要なエネルギーは尋常ではなく、戦闘艦に搭載された例はない。
スカラーシールドと呼ばれることもある。

 

●ヒッグス高濃度圧縮空間開放ブラスター
電磁的に高濃度圧縮したヒッグス粒子を放出し、衝突した対象を素粒子レベルから崩壊させる宇宙最強の武装システム。
まだ理論だけのシステムで、どの陣営も開発には成功していない。
スカラー砲と呼ばれることもある。

 

●Battle-Fortress
戦闘要塞防御に特化した要塞とは異なり、敵本拠地に直接侵攻を目的として建造された非常に攻撃的な要塞で、アトランティスにも極秘で保有しているのではとの噂もある。
各陣営も銀河を侵攻するにあたり、基幹艦隊には1隻は戦闘要塞が付随するのが通例で、敵陣営の恒星系への強襲侵攻の母艦としての役割のほか、艦艇の修理建造武装の生産供給などを行い、兵士の休息娯楽などの福利厚生サービスの提供も実施している。

 

●ドローン
単独で行動するもの全般を指す。
地球製のミサイルは、ドローンと呼ばれている。
対空用ドローンはアトランティスには配備されておらず、地球から購入している。

また、人工衛星もドローンとされている。
衛星は少なくとも星(人工であろうと天然であろうと)であることが前提とされているため、たかだか数メートル、大きくても数十メートル程度では、衛星とはみなされていない。
そのため地球で定義されている、衛星軌道は惑星面境界軌道と呼ばれており、月くらいまで離れていると衛星軌道と呼ばれているようだ。


●魚雷
核を使用した破壊力の大きい対艦用大型ドローンを指す。
アトランティスでは対空用ドローンは製造されていないが、魚雷は各銀河の陣営に関係なく広く使用されている。
空気のない宇宙空間での核爆発は決して威力は大きくならないが、貫通して艦内で爆発した場合は、艦内大気が急速に熱膨張し内部から大規模な破壊をもたらし、回復不可能な甚大なダメージを与える。
アトランティス艦が一部しか気密区画がないのは、核攻撃からのダメージを最小限にするためである。

●RO弾頭
REWOP-OKNAYN(REactive WOe Pacificate - Obliteration KNockout Angel Yggdrasil Nuclear)
    アトランティス艦隊がイオで採掘した新鉱石の名称
    太陽系で採掘可能な鉱石中最も重い元素で、核分裂反応によりプルトニウム型核弾頭の約30倍の破壊力を得ることが出来、このRO弾頭を使用することで、魚雷の小型化と高性能化が図られている。
    誰がこの意味不明な名称を付けたか不明。 実際は正式な呼び方があるとの噂。

●トリプルHEAT弾頭
    対人工電子結界対応HEAT弾の総称
    従来地球人が使用してきたタンデムHEAT弾頭は、成型炸薬弾頭を無力化する爆発反応装甲を突破するためにサブ弾頭と呼ばれる予備の成型炸薬弾頭を内蔵した技術で、最初にサブ弾頭が爆発して爆発反応装甲を爆破させ、次に本体の成型炸薬弾頭が装甲本体に効果をもたらす。
    しかし、地球人が宇宙戦争を戦うにあたり、人工電子結界を突破する必要が出てきた。
    通常兵器が宇宙人に無力化されるのはこのナノマシンを利用した人工電子結界によるもので、そこでナノマシンの壁を突破するに必要な爆発力を発揮する為に、さらに成型炸薬弾頭の数を増やしたのがトリプルHEAT弾頭と呼ばれる技術である。
    すでにロシア戦車砲に搭載されている技術でもあったので、この砲弾を人工電子結界用に改良されたものがトリプルHEAT弾頭として使用されている。

    ただ、HEAT弾頭の特徴としてモンロー効果を発揮するには、着弾時に弾頭の先端から成形炸薬との間にはある程度の距離が必要なため、射速が早すぎると潰れて効果が得られなくなる。
    光学熱エネルギー兵器が主力の宇宙戦争において、地球艦隊もなんとか実体弾の射速を引き上げてきたが、そのかわりにその射速が早くなればなるほどモンロー効果が得られなくなるジレンマに陥ってしまった。
    そこで考えだされたのが、減速弾頭と呼ばれる減速用スラスター内蔵のHEAT弾頭である。
    時限装置により着弾直前にスラスターでモンロー効果の有効速度まで減速させて目標に命中させると言う技術だ。
    しかしこれは考案した時点で直進安定性を著しく損なわれる欠点がある事を承知していたが、実際問題として、巨大な宇宙艦を相手に、ハズレることは無いだろうと、どっかに当たりさえすればそれでいい発想で開発された。
    ただ試験では思いのほか良好な結果が得られ、かつ至近距離でのどつきあいでは射速を落とし、時限装置を解除してスラスターを無効にすれば狙った場所に正確に当てられる見込みが得られた為に、正式に採用されることとなった。


●kinetic弾頭
    運動エネルギーにより破壊する弾頭の総称で、弾速の遅いHEAT弾系と異なり、射速が高速な弾頭に使用される。
    主に電磁砲の弾頭として採用されている。
    ドローンや高機動兵器を相手に使用し、人工電子結界を使用しない相手に対して有効な弾頭。
    ただ、戦闘機等でも人工電子結界を使用してはいるが、人工電子結界を構成するナノマシンの再構築が間に合わないほどに連打を浴びせ続けると人工電子結界を突破できる事は判明しており、有効な火力として採用されている。


APFSDS弾頭
    kinetic弾頭に属する、直撃型の弾頭。
    比重の重い物質で装甲を破る初期タイプとして、昔米軍が劣化ウラン弾頭と呼ばれる核廃棄物を再処理して作られた弾頭が普及していたが、破壊力よりも周囲を立ち入り制限区域と指定されるほど放射能汚染が広がる事に着目し、最初から放射能汚染を行うことを前提とした弾頭を開発してイラク侵攻に利用された。
    新品の核物質から生成された弾頭の威力は大きく、ウラニウム高速徹甲弾として多数の戦車を破壊する事に貢献する一方多大な民間人被爆者を発生することとなった。
    アトランティス艦隊では宇宙空間での戦闘においては、核兵器による放射線被害は宇宙放射線と比較すると軽微との判断理由からウラニウム高速徹甲弾が大量に使用されている。
    さらにROを使用した徹甲弾も試作されたが一般兵器として使用するにはあまりに不安定な物質な為、実戦配備には至っていない。

    タングステン通常徹甲弾・・・非放射性物質としては、比重の重たい部類に属する材質で、一般的に広く普及し日本軍でも幅広く使用されていた。
    しかし、このタングステンは地球ではほとんど敵対国であるシナでしか採取されない為、他の新素材に置き換わりつつある。

    人工ダイアモンド高速徹甲弾・・・通常ダイアモンドの高度の3倍を誇る人工ダイアモンドを使用した徹甲弾
    耐熱温度にも優れ、運動エネルギーの維持に不利となっていた重さもなんとか実用的なレベルにまで増加させる事に成功している。
    しかしそれでも運動エネルギー弾としてはタングステンと比較すると軽量な方なので、逆にその軽量さを活かして射速を向上させる事で、命中精度と射程距離の延伸も達成している。
    ただ電磁砲の普及により速度が飛躍的に向上し、大気内での射撃においては大気との摩擦熱により材質が溶け出す欠点が露呈している。

 

●AS16(戦域監視飛行船)
    旧航空自衛隊が開発していた、長期空中滞空型の半硬式巨大飛行船。
    対馬戦争で統一朝鮮が発射した巡航ミサイルを探知出来ず、多くの市民に犠牲者を出した苦い経験から開発が進められた。
    途中で組織が改変され日本空軍に計画が引き継がれた。
    全長200m級の巨大な飛行船の気嚢側面に国産のフェーズドアレイアンテナを多数配置している。
    全長200m直径33メートルの気嚢を並列に2本接続し、その中間下部に100mにも及ぶゴンドラを配している。
    高度15000mを滞空する為に船内のコクピットや居住区のみ気密区画となっている。
    ゴンドラの大部分がコンテナ化されており、任務に応じで補給用飛行船により装備を空中換装される。
    自衛用の対空防御コンテナにはイージス艦が使用しているのと同様の対空ミサイルVLSCIWSファランクスが搭載されており、幾度となく正体不明の航空機からの攻撃を返討にしている。
    またプレデターコンテナを搭載することで無人偵察機プレデターを10機収容し、高空から発艦させる事で超長距離での偵察任務にも対応している。
    空中発艦したプレデターは高度的に戻るのは困難な為、地上回収される。
    複数同時運用が基本で、雲のない高度では僚機とのデータリンクはレーザー回線によって行われており、別方向からの同時スキャンでステルス航空機をも容易に識別する能力を持っている。
    しかし航空機のステルス機能が無力化されている事は日本軍の内部でも極秘事項とされている。
    電力は気嚢上面に展開されている太陽発電パネルによって得られるが、レーダーを最大出力で使用する場合は不足となるために、地上からの無線給電によって増強される。    遠方の僚機に対して電力をリレーする機能も有している。

しかし、気象条件や飛行地域によっては、無線給電のサービスが受けられないこともあり、新たに開発されたカミナリ・コンデンサー・充電装置が搭載され、避雷針、もしくは落雷誘導ケーブルを通じて、瞬間的に電力を蓄える事が可能となっている。
カミナリ・コンデンサー・充電装置とは、長年、莫大な雷エネルギーをどのようにして保存するかその研究に難航したが、瞬間的に電力を蓄えられるコンデンサーの能力に着目した。
しかし一般的にコンデンサーは、カミナリほどの瞬間的、且つ膨大なエネルギーの投入を支える能力はなく、この開発に難航した。 しかし材質の見なおしで爆発的な入力に耐えられるコンデンサーの開発に成功したことでカミナリを電力として活用する道筋は開けた。
AS16は、カミナリによって採取された電力を一時的にコンデンサーに蓄え、採取した電力がコンデンサーから自然放電されるまでの間に内部バッテリーへ急速充電を行うと言う方式をとっている。
    数隻が生産され、日本海と太平洋上空を遊弋していることは判明しているが、2隻体制ではステルスを無力化するには困難で他に最低でも1隻以上が就役しているものと推測される。

 

 ●アース級 機動要塞
    全長50Kmを誇るダイダロス艦隊の守りの要。
    難攻不落の大要塞で天の川銀河の重要拠点に配備されている。
    機動要塞は1匹のダイダロスで構成される起源要塞とは異なり、意思を持たない大量の機能パーツによって構成されている。
    通常ダイダロス艦は、1隻単位で意志(人格)を持つが機動要塞は中心コアとして参謀を務める複数ダイダロス艦が係留されておりそれらの多数決により意志が決定される。
    あくまで重要拠点の防衛を主任務とする為、戦術的機動を行う事をまったく考慮しておらず、亜光速ドライブは装備されていない。
    しかし、ジャンプ装置は装備されており、戦略拠点を瞬時に移動することが可能となっている。
    質量の4割が戦闘ブロックで構成され、1割が動力、残る5割が製造/修理を司るパーツでできている。
    戦闘中においても一度に2個機動艦隊を収容して修理/補給/休息を取ることが可能。
    アルファケンタウルス星系には、2番艦のトールが配備されておりアンドロメダ艦隊からの侵攻を阻止する重要拠点となっている。
    アルファケンタウルス防衛戦で大破した日本空軍所属の伊勢と日向はトールで修理/改装され、戦闘空母として蘇っている。

    同様にシリウスには 1番艦のオーディーンが配属されており、他にもプロキオンにはゲフィオン、アルタイルには、ガルムが配属されている。
    アース級は、他の宇宙艦と同様に "級"クラスを意味するが、ネームシップに相当するアースと呼ばれる要塞は確認されていない。

    アンドロメダ艦隊との最終決戦では、トールは深手を追いながらも太陽系防衛の為、地球の衛星軌道上に姿を現した。

 

 

B787-AWACS(早期警戒管制機)
    日本空軍がゴーイング社に発注した、世界で唯一のB787ベースの早期警戒管制機
    左右の翼下に1機ずつのプレデターを搭載し、空中発射で最前線の地上の様子を監視する事が可能。
    また、納入後の独自追加機能としてAS16とのデータリンク機能が搭載されており、AS16が探知した
    ステルス機に対しても対応が可能となっている。
    国産のフェーズドアレイセンサーの他、対重力センサーも装備し、大気圏を航行する宇宙艦や宇宙戦闘機も探知出来るようになった。
    2048機の航空機を同時に追跡する事ができ、味方機が発射した対空ドローンの誘導を引き受けることも出来る。
    旅客機ベースである為に大気圏内専用だが、アトラミス王国救援作戦では、AWACSとして、初めて地球以外の空を飛ぶこととなった。


●KC-787タンカー
    日本空軍がゴーイング社に発注した、世界で唯一のB787ベースの炭化水素系燃料を供給する空中給油機で、B787-AWACSとプラットホームを共有する姉妹機である。
    旅客機ベースである為に大気圏内専用だが、アトラミス王国救援作戦では、タンカーシリーズとして、初めて地球以外の空を飛ぶこととなった。

 

 ●F-14S ファイティング・キャット
    ペルシャ革命防衛隊空軍が保有するF-14Aを近代改修した機体。
    ペルシャ民主化革命にて独裁的な王室が倒され、石油利権を失ったアメリカの報復によりF-14の部品供給が途絶えたが、度重なる独自の改良により今なお高い戦闘能力を保持している。
    動力は操作が神経質なTF30から、SU-35が採用している117系と同系列の117P型に換装されている。
    F-14はもともとエンジン換装を前提としたエンジンナセルの構造を採用していた為、サイズの異なる117Pでも問題なく搭載する事が可能となった。
    これにより、出力、瞬発力共に向上しており今なお十分に戦える能力を有している。
    ほとんどの火器管制システムはロシア製に換装されているが、複雑な可変翼の制御までは行えず、一部の機能は残されている。
    武器システムは、左右エンジンナセル間の広大な空間を利用して、コンフォーマルウェポンラックを装備し、R-77系列の最新モデルであるR-99S を6発を内蔵できるようになっている。
    また日本空軍が装備しているAAM-9Sも運用可能で、これらのモデルは機動時はスラスターを使用してカナードを必要としないため、大気圏内用の制空戦闘機だけでなく宇宙空間での対空戦闘用のドローンとしても利用されている。
    緊急時にはコンフォーマルウェポンラックは投棄が可能で瞬時に機動力を回復させる事が出来る。
    ただその場合はウェポンラック内の未使用の武器はすべて失うこととなりリスクを伴う。

●F-15SE サイレント・イーグル 統一朝鮮仕様
    統一前の南政府が使用していたF-15Kでは、日本が導入したF-35(後にSU-50Jに切り替え)では対抗できず、同じ機種を導入しようとしたが、予算不足によりF-35の購入を断念した。
    しかし運用しているF-15と同系列の最新型であるF-15SEは、制限付きでステルス能力が付与されており、すでに同系列の機体の運用実績もある事から、しぶしぶF-15SEで妥協した経緯がある。
    当初、150機の導入を計画し、そのうち100機をライセンス生産を行う契約を交わしたが、20機の導入の後に契約を破棄し、リバース・エンジニアリングによって200機をコピーする事に成功している。
    ただ、民族特有の品質保証が偽造される事件がこの機体にも発覚し、200機全機が飛行停止となってしまった。
    新しい交換部品の提供を製造元のアメリカから断られた為、エルサレムの国営軍事企業を通じでいくつかの純正パーツを入手する事には成功したが、ほとんどの部品は国産で作りなおすしかなかった。
    試行錯誤の上なんとか飛行可能な品質にまで向上させたものの、性能的にはオリジナルより格段に劣った。
    アトラミス王国救援の第二次派遣隊に現地の制空任務の為に、40機が作戦に参加したが、故障により30%の稼働率にまで低下させてしまい、作戦に同伴していた日本の四菱重工の日本人技術者が見かねて
    不具合パーツを現場で作りなおし、全機無事に飛び立つことが出来た。
    F-15系列は機体そのものとしては第4世代に該当する戦闘機だが、低反射の対電波塗料の採用と垂直尾翼の適正化により格段にステルス性能が向上している。
    搭載武器もインテーク側面にコンフォーマルウェポンラックを装備する事で空気抵抗の低減と電波センサーに対する隠密性を向上させている。
    対馬戦争では海上封鎖で孤立した竹島部隊を救援する為に統一朝鮮空軍は、海上自衛隊護衛艦に対して空爆を実施。
    その際の直掩として100機のF-15SEが投入されたが、自衛隊F-35、24機と交戦して64機を失う事態となった。
    あまりもの大差での敗北は部品精度によるものとされ、作戦失敗の責任を取らされる形で欠陥部品を納入したメーカー幹部と癒着のあった国防幹部が逮捕されている。
    しかしアトラミス王国救援作戦では善戦しており7機を失ったものの33機が地球に帰還している。


●SSF-20122J 艦上戦闘機
    アトランティック・エアテクノロジーズ社製が開発した SSF-20122 を日本空軍用にライセンス生産した機体。
    航空機用ネガティブグラヴィティジェネレーターを双発で装備し宇宙空間を光速に近い速度で飛行する。
    航空機用ネガティブグラヴィティジェネレータは、あくまで航空機搭載用に小型化された機関なので、重力ジャンプ機能は持たない。
    SSF-20122J は、艦隊防空を主任務とするが、航空攻撃隊の護衛任務も受け持つ。
    地球製制空戦闘機より一回り大きいが、動力の性質上、大気圏内での機動力はかなり悪い。
    固定武装は35mmレーザー砲1門だが、対空用ハイマニューバードローンを24発搭載している。
    ベースとなったSSF-20122は、2012年に量産型初号機がロールアウトした最新鋭機だが非常に高い工作精度が要求され、地球では日本でしか生産はされていない。
    防御装備として熱転換装甲による熱エネルギーの拡散技術により対空レーザー着弾による発熱を電力エネルギーに転換して防御用の人工電子結界皮膜を駆動するパワーに再利用している。
    人工電子結界皮膜とは人工電子結界の出力を抑え、長時間の連続稼働が可能なように機体表面を薄くコーティングする機能でエネルギー弾の直撃からの防御のほか、高機動時の機体強度保持に使用されている。
    この結界は宇宙艦同様に機体の付属機能として実装されているが、パイロットのナノスキルの能力により、さらに結界の能力を強化する事も可能である。


SSA-20120J 艦上攻撃機
    アトランティック・エアテクノロジーズ社製が開発した SSF-20120 を日本空軍用にライセンス生産した機体
    航空機用ネガティブグラヴィティジェネレーターを双発で装備し宇宙空間を光速に近い速度で飛行する。
    航空機用ネガティブグラヴィティジェネレータは、あくまで航空機搭載用に小型化された機関なので、
    重力ジャンプ機能は持たない。
    SSA-20120J は、敵艦隊襲撃を主任務とする。
    地球製戦闘機よりかなり大きい上に、動力の性質上、大気圏内での機動力はかなり悪い。
    固定武装は40mmレーザー砲4門に、魚雷を4発と、自衛用対空ドローンを12発搭載している。
    複座型のこの機体は、全席がパイロット/攻撃を担当し、後席が索敵と電子戦を担当する。
    攻撃任務だけでなく、得意な電子戦を生かし、ELINT機として戦域の電子制圧を任されることもある。


●SU-35J 制空戦闘機
    スホーイ製作所が開発した SU-35 を日本空軍用にライセンス生産した機体。
    F-2の後継機として納入が決定された。
    電子機器は日本製に置き換えられており、4.5世代最後の戦闘機とはいえ戦闘能力だけを見れば、 第5世代とも互角に戦える十分な性能を誇っている。
    もともとF-35Jの追加生産が予定されていたが、財政破綻により生産計画は白紙となったがF-2の耐用年数が尽きた事で、急遽ロシアからライセンス生産を実施する事になった。
    アビオニクスは日本製に置き換わり、エンジンも最新型の117P型に換装されている。
    シナ空軍が保有するSU-35のコピー機とよく比較され、同等の性能と噂されているが、実戦では細かい部分の工作精度の積み重ねにより、日本空軍のF-35Jの方が限界性能がはるかに優れた機体となっている。
    特殊な電子迷彩塗料を塗布されており、限定的なステルス機能も付与されている。
    塗料だけで得たステルス機能としては世界最高の性能を誇る機体でもある。
    地上基地の他、宇宙艦隊にも配備されており、SSA-20120J は宇宙戦、SU-35J は大気圏内戦と任務に応じで使い分けられている。


●SU-50J 制空戦闘機
    スホーイ製作所とインドが共同で開発したステルス戦闘機 PAKFA(T-50) を日本空軍用にライセンス生産した機体。
    価格高騰により納入が途中打ち切りとなったF-35Jを補完するために納入が決定した機体。
    最初は20機程度の納入を予定していたが、北方領土返還と宇宙艦隊整備計画に伴い数千機単位での大規模発注となった。
    アビオニクスは日本製に置き換わりSU-35Jと同様に高い工作精度により本家のロシアより高い性能を有している。
    さらにSU-35Jと同様の電子迷彩塗料が塗布されており、AS16の対ステルスレーダーにも探知が困難なほどの隠密性能を得ている。
    地上基地の他、宇宙艦隊にも配備されており、SSF-20122J は宇宙戦、SU-35J は大気圏内戦と任務に応じで使い分けられている。



74式戦車(アウトレット・バージョン)
    かなり旧式となった74式戦車だが、自警団に払い下げられて生き延びた個体が存在する。
    これをアウトレット・タンクと呼ばれ、地方自治体の治安維持に一役買っている。
    帯締校区では、帯締には自警団が配置されており各町に1両ずつのタンクが配属されている。
    通常、自警団は消防団として活動しており、地上格納庫には出動頻度の高い消防車が、地下にはタンクが格納される施設構造が一般的。
    消防車同様に、赤の塗装と赤色灯そして緊急走行用のサイレンが装備されており戦闘向きとは言えない。
    しかし、払い下げられた旧式の型とは言え、使用する弾頭は電子結界をも突破できる最新鋭のトリプルHEAT弾頭を採用している。
    ただ、もともと74式戦車の搭載砲は、ライフリングを施した戦車ライフル砲と呼ばれるカテゴリのもので、HEAT弾頭を発射できるようにはなっていない。
    そこで、74式戦車のトリプルHEAT弾頭はライフリングによる弾頭の回転運動を防止する特殊加工が施されている。
    また増加装甲として、アワビと同様の強固な積層構造を持つ薄いカーボンファイバー製のジャケットに覆われており、最新の戦車砲の直撃にも耐えるように改良されている。
    射撃システムにも改良が施されており、走行中でも安定した射撃を実現している。
    ラジコンヘリのデータ中継により敵部隊の位置を把握し、市街地の交差点ですれ違い射撃を自動的に行う機能が付加されている。

    砲塔の側面と工具入れには自警団の消防車と同様に、所属する "市"、 "町名" が表記されている。
    毎年、正月明けの成人式の午前は出初式として空砲を撃つ行事が市民の人気を博しており、夜間は三笠防空宇宙レーダーを覆い尽くす雑草を燃やす、恒例の緑草山山焼きが開催されている。


90式戦車(アトランティスバージョン)
    退役して廃棄される予定だった90式戦車を非公式でアトランティス軍が入手し、動力を電気モーターに変更したバージョン。
    車内を気密化し数時間であれば宇宙空間での戦闘行動が可能なように仕様が変更されている。
    近接戦闘が苦手な要塞アトランティスに配備されており、戦車による初の宇宙戦闘艦撃墜の記録を残した。
    本来は、車内スペースの制約から、高度なIT化への対応は不可能とされていたが、3名乗車の当車両は、思い切って、砲手を廃止して車長が砲手と兼任する事で、空いた人員スペースに増加機器を設置する事に成功した。

●10式戦車ハーミリテッド(ダイダロス突然変異型)
    ダイダロス艦隊が戦艦伊勢/日向を修復中に、艦内ネットワーク上にたまたま日向のクルーが個人で保有していた世界戦車年鑑の資料ライブラリを発見し、その資料を元に陸戦兵器型のダイダロスを派生させたものが10式戦車(ダイダロス突然変異型)と呼ばれる種族。
    しかしダイダロス陣営では、自ら10式戦車ハーミリテッド(ダイダロス語 略:"10式戦車"っぽいの)と呼んでおり、外見は非常によくコピーされているが、中身はまったくのダイダロスであり当然、各個体は各々固有の意思を有している。
    参考にした戦車年鑑はあくまで紹介資料なので外見しかコピー出来ず、武器システムや砲弾は独自で設計して実装するしかなかったが、トリプルHEAT弾を独自に開発してしまった。
    ただ、地球人と比較して実体弾の開発スキルはほぼゼロの為、完成した弾頭の威力は地球軍よりは劣っている。
    しかし、弾頭は地球軍のように完成品を搭載するのではなく、戦車体内でナノマシン技術により砲塔内部で生成して発射する方式を採用しており、装填時間と排莢時間が省かれた分、異常な高速連射が可能となっている。
    ダイダロスは無酸素状態でも活動できるため、この10式戦車ハーミリテッドも宇宙空間などでも行動が可能。

 
●26式戦車
    10式戦車の後継モデルとして2026年に配備が開始されたばかりの日本軍の最新鋭戦車。
    情勢の変化により、山間部での戦闘より市街地での戦闘を重視した戦車で、国産の130mmトリプルHEAT弾を使用する。
    全速走行中でも1000m以内なら15cm以内に正確に命中させる精度を誇る火器管制システムを有し、
    敵の戦車をビルの反対側から耐震構造コンクリートごと撃ちぬく威力があると噂されている。
    無人機や空中管制機が空から補足した目標情報を共有し、味方同士が同じ目標を重複して攻撃しないようになっている。

    2200馬力の10気筒ツインターボディーゼルエンジンと、回生電力を使用した400馬力のモーターを組み合わせ、アスファルト道路なら最高時速120Km/h、未整地でも90Km/hで走行することが可能。
    交差点での出会い頭での突発的な戦闘に対応し、時速120Kmからの速度から、路面状況にもよるが逆進ギヤも駆使してたった20m以内で完全停止が可能。(舗装用ゴムパッド装着時)

    カーボンファイバーをベースにアワビと同様の強靭な積層構造を持つ先進的な装甲を採用した事で、従来の戦車より50%の軽量化を果たしている。 これにより、輸送機からの空挺投下が可能となり機動的な展開を実現した。

    日本軍の戦車は、自衛隊時代から自動装填装置を採用しており、この戦車も装填手は搭乗していない。
    さらに1名でも操縦と砲撃が出来るようにもなっている。
    自動装填装置による発射間隔は毎分20発となっており、3秒間隔の高速連射を実現しているが、公表されていない。



●K3戦車
    日本軍の26式戦車に対抗して開発された統一朝鮮初の戦車で、系統はK2の後継モデルとなる。
    K2同様に主砲の国産化に失敗したためにサークルメタル社製の130mm滑空砲を輸入した。
    K2では走行中でも目標に向かって射撃できるようになっていたが、K3では1000m以内の目標であれば、至近弾を与えることが出来るように改良されている。

    動力は、2500馬力の10気筒ツインターボディーゼルエンジンと、回生電力を使用した500馬力のモーターを組み合わせ、130Km/h以上の最高速度を目指した。
    動力パックは、K2戦車でドイツ製エンジンのリバースエンジニアリングに失敗した苦い経験かあったが、K3も開発に難航した。
    K2の輸出型をトルコが導入した際、事実上K2の動力の開発が失敗したため、トルコ政府に泣きつかれた日本メーカーがK2輸出型のエンジンの開発を行った。
    K2に続いてK3の輸出型も採用に踏み切ったトルコではあったが、やはり動力のスペックが要求を満たせず、日本メーカーが開発を行った。
    しかし、統一朝鮮軍はトルコからこの設計図の入手に成功しK3のエンジンを完成させた。
    ただ、オリジナルの日本製に対抗して無理なパワーアップを行った事と、工作精度により故障も多く公称値とは程遠い性能しか発揮できず、対馬戦争では旧式の10式戦車にすら歯が立たなかった。
    しかし、トルコから10基の日本製エンジンの入手に成功した事で、リバースエンジニアリングにまわされ、残ったいくつかは数両のK3に搭載された。

    K2同様に攻撃を受けた際は自動的に近接防御用のアクティブ防御装置が起動し、周囲に接近する敵兵士をなぎ払う効果が期待されていたが、この機能は対馬上陸の際に日本軍(当時の自衛隊)の反撃を受けた際にも起動した。
    しかしK3の周囲に展開していた見方の兵士に甚大な被害が出た事で実際の戦場では使いものにならない事に気付き、その後の戦闘では使用されなくなった。

    K2では、高さ1m程度の障害物でさえ乗り越えられない欠点があったが、K3では1.3mなら無事に乗り越えられるように大幅改良されている。
    予定されていた河川の渡河能力は、先代のK2では結局浸水を食い止めることが出来ず、K3では廃止された。

 
●複眼カメラとマルチフェーズライト
    1mm程度の小型魚眼カメラを大量に配置して多角的な方向からの映像を得る装置。
    ナノスキルはナノマシンを周囲に展開する事でこの機能を実現しているが、AMP等の陸戦は、ナノスキル以外も搭乗する為、頭部や背部や脚部等、機体全周をカバーする形で複眼カメラが配置されている。
    魚眼レンズを採用することで、1個のカメラでも広範囲の映像を捉えることが出来る。

    あくまでカメラなので、SFアニメのようにカメラレンズが発光する事は決して無い。
    しかし、陸戦の頭部の目に位置している部分が光っているようにみえるのは、マルチフェーズライトと呼ばれる周波数変動型のLEDサーチライトが機能している為で、一般的に、赤い目の時は、赤外線ライト、青系の色の時は紫外線ライトを照射している時である。
    両方の周波数の光源を必要とする際は、左右のライトの色が異なる使い方もできる。
    ただこれらのアクティブ系デバイスは、自らの位置を知らしめるリスクもあり、戦闘突入時以外は点灯する事はほとんどない。

    AMPに搭載される複眼カメラの情報は原則として、ナノスキルの脳に直接焼きこまれる形で、パイロットがあたかも生身で外に出ている間隔が得られるようになっているが、ナノスキル以外の一般パイロット用にはHUDモニターに映し出される仕組みになっている。

    宇宙艦で使用する複眼カメラは戦闘で破壊される事を前提に艦全体に多数が配置されている。
    宇宙艦にはブリッジと言う一番脆弱な露出部分は設けられていないため、この複眼カメラとドローンが艦の外の風景を撮影する役目を担っている。



●GCM(Gravity Counter Measures)対重力対抗手段
    地球軍が地球重力圏に侵入してきた敵性勢力の宇宙艦の航行手段を妨害するための装置として開発した。
    宇宙艦炭化水素系燃料(要するに石油)を使用する亜高速ドライブとは別に星間航行や惑星の重力圏を航行するのにネガティブグラヴィティジェネレーターを使用している。
    国連宇宙艦隊が擁する艦隊規模は各国のすべての艦を寄せ集めても、最小でも数千隻単位で編成される銀河規模の戦争を行う他の星系の艦隊と比較して、アトランティス残党軍の艦隊と合わせたとしても、絶望的に劣勢だった。
    この為、地球軍は本土決戦を決意し、敵が地球重力に不慣れなうちに制空権を死守しつつも降下してくる敵の陸戦隊を地上で迎え撃つ2段構えの最終防衛指針を打ち出した。

    このGCMは大気圏内で航行する敵の宇宙艦が使用するネガティブグラヴィティジェネレーターが発する重力波に干渉し、地球重力圏での航行を不可能にするシステムとしてアトランティス艦隊の技術支援を受けながら開発が行われた。

    このGCM機能を持った装備の一つが、重力場撹乱機雷と呼ぶもので、GCM機能をもたせた空中機雷を散布する事で地上の重力場を撹乱し、宇宙艦の侵入を抑止する作戦としていた。
    当初、国連宇宙艦隊はこのGCMの効果範囲内に立てこもって敵艦隊を要撃する作戦を立てていたが、この情報はシナと統一朝鮮の反乱によりアンドロメダ陣営に筒抜けになっており、GCMを警戒したアンドロメダ艦隊は地球の衛星軌道からの艦砲射撃で地上を破壊する作戦をとった。 これにより国連宇宙艦隊は地球軍に有利な大気圏内ではなく宇宙空間での艦隊戦を強いられることとなり苦戦する事となった。

    しかし、大気圏内に侵入してくる宇宙戦闘機やドローンに対しては効果が得られ制空権の死守に成功している。


●GCCM(Gravity Counter-Counter Measures)対重力妨害対抗手段
    GCMは宇宙艦の航行を妨害する為にだけに使用されるとは限らず、火器管制システム、銀河間同士のリアルタイム通信システム等、あらゆる場面で使用されており、これらの機能も無力化する事も可能で、戦争である以上は当然アンドロメダ陣営も同等の装備が配備されている事は容易に想定できた。
    そこで、敵のGCMによる妨害活動に対抗する為の手段としてGCCMが開発されている。

    この機能は、相手のGCM機能を無力化すると言う意味ではあまり使用されないが、大抵はGCMに対する耐性を高める目的を指している。
    基本的に相手のGCMに対して、味方が使用する重力波の出力や周波数を動的に変更したり、不特定多数の発信源を用意するなど容易にGCMに屈しない手段を講じる事を指していることが多い。
    なので本来の意味としては、対重力妨害耐性手段・・・と表現する方が正しいと思われるが、実際にはAGCMM(対GCM破壊ミサイル)と呼ばれるドローンにより物理的に無力化する手段も存在はしている。

●GCCCM(Gravity Counter-Counter-Counter Measures)対重力妨害対抗妨害手段
    戦争である以上は、GCMを展開すれば、それに対抗されるのは常識であるが、だからと言って諦めていては戦争はやってられない。
    このGCCCMは、GCMとGCCMの一連の重力戦に対して、さらに相手より有利な状況を作り出す事をGCCCMと呼び、この場合は、作戦のノウハウを意味し、GCCCMで使用する装備品は存在しない。
    つまり、重力戦を勝ち抜く為には、GCCCMに長けたオペレーターの有無によるところとなる。

    なので、これより "さらに強力" な意味として、GCCCCMとか言うものは存在しない。




重力レンズ式レーザー偏向砲塔
    戦艦伊勢/日向に搭載されたアトランティス/アンドロメダ両陣営に無い最新の装備。
    伊勢/日向はトール要塞での攻防で深手を追って再起不能にまで破壊されてしまったが、ダイダロス艦隊によって修復され、艤装の大部分がダイダロス艦隊仕様となってしまった。
    しかしその装備の中に、ダイダロス艦隊が試験運用中だった最新兵器も含まれており、それが重力レンズ式レーザー偏向砲塔と呼ばれる主砲である。
    伊勢/日向に搭載されたレーザー偏向砲塔は、もともと最新鋭のダイダロス戦艦がテスト用として装備していたものだった。
    そのダイダロス戦艦はアンドロメダ艦隊との攻防戦で瀕死の重症を負って漂流しているところを伊勢/日向が救出に掛けつけたものの残念ながら戦艦は息絶え、さらに伊勢/日向も回復不能なダメージを負ってしまう。
    しかし戦闘中にもかかわらず救援活動を行った日本艦隊に敬意を表す意味で、ダイダロス艦隊は大破した伊勢/日向をトール要塞の工廠へ搬送し、死亡したダイダロス戦艦のパーツを移植することにより復活させ、謝意を示した。
    これには、暗にダイダロス艦隊最新の武器システムを開示する意味も含まれていた。

    この砲は強い重力を通過する光は屈折すると言う特性を利用し、強い牽引重力波を放射する事でレーザー砲の弾道を自由に変化させる事が出来る。
    これにより旋回式砲塔は不要となり、なおかつ動く目標に対してもレーザーを着弾させる事が可能になった。
    この新技術は実はヤマト・インダストリー社でも研究がされていたが、収束したビームを重力波で捉える
    技術は難易度が高く、開発に難航していた。
    しかしダイダロス艦隊の好意により、この技術的難題の解決が可能となり量産化に成功したが、終戦には間に合わず一部の限られた艦に試験的に搭載されたのみであった。

    これとは別の方式の偏向砲塔としてナノミラー反射式偏向砲塔というモノがある。

●ナノミラー反射式偏向砲塔
    ダイダロス艦隊、アンドロメダ艦隊、アトランティス艦隊の戦艦クラスが装備しているレーザー砲の弾道を変化させる機構を備えた砲塔。
    複数の反射ドローンがレーザー砲塔の射線上に展開させ、反射ドローンが展開するナノミラーによるビーム反射によりレーザー弾頭の向きを変化させる仕組み。
    砲塔システムの規模が大規模になるため、戦艦や戦闘空母等の大型艦艇にしか配備されていない。
    発射したレーザーの弾道を変化させる方式としては、重力レンズ式レーザー偏向砲塔が開発されるまでは  一般的な方法であったが、戦闘中にドローンが損耗したり、ドローンに搭載するナノマシンが枯渇し、ミラーを形成できなくなると、砲塔システムの性能が著しく低下する欠点があった。
    しかも弾道を変化させられるのは、展開した複数のドローンの中継が可能な範囲に制限されており、それらを同時にコントロール出来る高度なスキルの術者が要求され、これには砲術師ではなく識神師が主に担当していた。
    (ダイダロス艦のみは艦自身の意思で自在にコントロールしていた)

    メカニズム的には確立された技術だったため、陸戦パイロットの中にはこのナノミラー反射式偏向砲塔を自力で生成して戦う強者もいた。

目野特設戦闘トレーラー
    アトランティス艦隊は、地球軍からの物資融通計画にもとづき補給物資を調達を行うが、よほどの巨大な装備品を除いては、基本的に20フィート洋上コンテナに収容されてコンテナ単位で納品される。
    中には40フィートのサイズのものも存在するが、艦内での取り回しの容易さから20フィートコンテナが好んで使用され、アトランティス艦隊ではこのコンテナをリフトや AMP により運搬している。
    アトラミス王国救援作戦では多くの現地難民や物資の輸送を目的に、日本艦隊がカラの20フィートコンテナを大量にアトラミス王国へ持ち込んだ。
    しかしアトラミス王国救援作戦の情報は、シナや統一朝鮮軍によりアンドロメダ軍へ筒抜けとなり、日本艦隊は苦戦を強いられ多くの揚陸艦を失った。

    日本から派遣された機甲師団は敵の多脚砲台との戦闘に巻き込まれ、シェルターに立てこもるアトラミス王国軍と市民の救出は難航を極めた。
    そのうえ立てこもった堅固なシェルターを攻略するために難攻不落を誇る多脚要塞が地上へ配備された事でさらに日本軍は劣勢に立たされることとなった。
    この圧倒的不利な状況を打開すべく地上戦力の早急な拡充が必要とされたが、星系と銀河系とをつなぐ通信ドローンが破壊された為に救援要請は地球には届かなかった。
    そこで苦肉の策として、撃墜された揚陸艦の武装を取り外し、それを洋上コンテナに据え付けて急ごしらえの戦力とした。

    その一つが、目野特設戦闘トレーラーと呼ばれ、20フィートコンテナを縦に2個重ねて溶接し、その最上部にアットー・メララ社の MASS2017NBS013型127mm単装近接速射砲、或いはMASS2019NBS025型250mm単装近接速射砲を1門を配置した。
    もともと宇宙艦隊用での運用を考慮して砲台の内部構造物は地球の洋上戦闘艦よりコンパクトに再設計されており、コンテナ2個分のスペースで旋回砲塔を移植する事に成功し、これらのコンテナを戦時徴用として動員されていた辻木運輸の目野レンヂャーが牽引した。
    しかしコンテナ2個を縦に置く発想はバランスとしては非常に悪く、さらにアトラミス王国が立てこもるシェルター付近は広大な砂漠地帯で走行条件も劣悪であった。 そこで砲撃時のバランスを崩さないように伸縮可能な展開式バランスウェイトを追加実装し、射撃により横転しないように工夫がなされた。 コンテナの中央に旋回砲塔を備え、それより前方には弾薬庫、後方には砲身冷却水タンクを備えている。
    宇宙艦隊仕様としてデブリ化防止の為に艦内回収/再利用としていた排莢システムはオミットされ、薬莢は車外に放り出して投棄する方式となった。
    もともと砲塔システムは完全無人化となっていたので、これらの砲塔システムは遠隔操作によってコントロールされる事になった。
    元々の砲塔システムをそのまま移植したので、毎分60発の高速連射が可能で最大射程距離は戦車より長い35kmを誇る。
    この射程の長さを活かし、地平線の彼方から(アトラミス星は地球よりやや小さい)目標を正確に攻撃する事が出来た。

    射撃管制システムは、同じく20フィートコンテナを改造し堅固な人工電子結界によって守られていた。
    宇宙艦の近接防御用に配備されていた SPY-3Sレーダー はその規模が大きく移植ができなかった為、日本空軍の B787-AWACS の支援を得て その情報により砲撃が行われた。
    さらに精密射撃が必要なときは、戦車同様に地上要員によるレーザー照射の精密誘導も可能となっている。

    近接対空防御として LASS2019NGT030型30mm近接連装砲 を設置したコンテナがこれらの集団の上空防衛を担った。
    対空ドローンのVLSを最小モジュール単位で小分けにしてコンテナに配置する案が出されたが、索敵用のSPY-3Sレーダーと、誘導用の SPY-3Iフェーズドアレイイルミネーター が船体から取り外せなかったために、ドローンの運用は不可能と判断された。

    一通りの通信/電子戦システムは揃っており、AWACS の支援がなくても機甲師団との連携が可能で、敵に対するジャミングの展開も行えた。
    スタッフは約20名で、作戦参謀の他、戦術士官、砲術士、結界を展開する巫女が乗り込んでいた。
    旋回砲塔を牽引する目野レンヂャーに対して、こちらは目野電子ヂャー(炊飯器)とアダ名されていた。

    また、トレーラーではないが、陸戦を輸送する為に艦隊へ持ち込まれていた目野の2tと4tトラックも陸戦キャリアとして参戦している。

先進型機動甲冑 機体バリエーション

●帯締学園、重工学部 研究開発機体
鬼式陸戦は、帯締学園の重工学部が研究開発した機体で、量産型とは異なり、生徒各自の能力に合わせて設計された専用のカスタム鬼である。
予算に厳しい王立学園であったが、研究開発に必要な設備や資材は王宮から最低限の支給があり、限られた条件ではあったが、パイロットや開発者の要求を盛り込んだ結果、非常に趣味的な機体が多い。
学生らしく "量産性" と言うものをまったく考慮していなかった為に、機体の基本性能としては量産品とは比較にならないすぐれた能力を発揮していたが、学生(=素人)が作った分、品質が劣り、不具合を出すケースが多く見られる。

ライバルである添下学園、機械格闘研究会の機体は、大手企業がスポンサーと言う事もあり、最終的に量産性と収益性の優れた機体の開発が求められていた。
このため非常に信頼性の高い機体が制作されていた。

鬼43式 一式陸戦型戦闘鬼「隼」
一般生徒用に建造された、帯締学園では一番ポピュラーな機体。
非常に扱いやすく操縦性に優れ、ナノスキルを有していなくても操作が可能。
帯締学園生徒しか使用していないものの、一番最初に実用化された先進型機動甲冑と言う事もあり、実質的に先進型機動甲冑のデファクト・スタンダードとされている。
重力戦下では、この隼1体で、10式戦車1個中隊を1分で殲滅する能力を有している。
0G戦下では、のちに実用化されるMP(マニューバー・パック)装備で、サイズ的にはるかに巨大な駆逐艦と対等に戦える能力を有している。

この機体に限らず鬼式陸戦全般として、予算が限られているために大きな損傷を発生させると部活動活動経費を圧迫するので、通常時のスペックはリミッターにより、1/3程度まで抑えられており、部活の範囲であれば絶対に負荷のかからない設定に抑えられている。
無理をしない為のリミッター以外には、逆の無理をする為のブーストマニューバーと呼ばれる機能が設けられている。

機動甲冑は生身の肉体の身体的能力の劣勢を補完するものではあるが、
AL-TRONのOSの制御は、パイロットが耐えうる身体能力を遥かに超える為、過度な機動はパイロットの肉体的負担を激増する事にもなり、パイロットの命を消耗するリスクが高まる。
この為、鬼式陸戦の機体には 3段階のブーストマニューバーが設けられている。

1.ハイマニューバモード

                   30分間稼働可能な高機動モードで、機体性能は通常時より50%引き上げられる。
              30分経過後は機体冷却とパイロット披露解消のため60分間強制停止させられる。
               60分経過後は、再度ハイマニューバを利用する事が可能。

2.スーパーマニューバモード

                   10分間稼働可能な超高機動モードで、機体性能は通常時より300%引き上げられる。
               ただし、このモードが使用可能なのは、一回の出撃で1回のみで、
               帰投後、フルオーバーホールと歪んだフレームの交換実施を行い、
               パイロットは1週間の検査入院とリハビリが義務付けられる。
               なお、ハイマニューバモード後の強制停止期間中にも緊急的にこのモードを5分間だけ
               使用が可能である。

3.V-Maxモード

               機体の本来持つ限界性能をはるかに超える機動を要求される場合に全損覚悟で使用され、パイロットの生死に関わらず、その時点の機体状況が許せる最大限の勝利(MaxVictory)を確約する。
               このモードの使用には本来は設計者しか知らない筈だったパスワードが要求されるが
           実はこのパスワードはそんなに厳しくなくて、一般パイロットには広く知られてしまっている。
           このモードの実戦での使用例は存在しており、
           圧倒的な戦果が報告されたがパイロットの生還率は非常に厳しく限りなくゼロに近い。

 

 

    鬼45式改 二式陸戦型複座戦闘鬼「屠龍 A型」
        鬼60式 二式陸戦型複座戦闘鬼「屠龍 A´(ダッシュ)型」
            他の陸戦型戦闘鬼より一回り大きな機体で、甲冑と言うよりは、ロボットに非常に近い部類に入る。
            この機体にかぎらず全体的に、複座型の特徴として、 パイロットは、機体内のコントロール・スフィア内に設置されたシートに固定され、脳神経をスキャンする事によりパイロットの思考がアクチュエーターに運動信号として伝送される。
                もう一人の搭乗員はコ・パイロットとして、コントロール・スフィア内のパイロットの背面にタンデム形式のシートが用意され、パイロットよりも高い位置に着座する形で固定される。
                コ・パイロットの役目は、指揮通信の他、索敵、火器管制など多岐にわたるが、この為パイロットは戦闘に集中できる利点がある。    コ・パイロットには指揮官が搭乗するケースが多い。
                2名搭乗のこのタイプの陸戦が脚部が2本である理由は、一人で機体をコントロールする方が機動力が勝るのが理由だか、腕部が4本あるのは、パイロットと、もう一名のコ・パイロット用で、手持ち武器が倍扱える利点の他、攻撃と防御を 同時に展開できるメリットもある。
                サイズが大型化する分、物理的装甲が強化でき、バッテリーの搭載量も増える利点がある。
                しかし他の機体より大きいと言う事は、目立つ=標的になりやすいことに直結し、パイロットは相応の能力が要求される。
                搭乗者:【おみくじ】【トミちゃん】

 

 

鬼61式 三式陸戦型高速戦闘鬼「飛燕 甲1型」

        鬼64式 三式陸戦型高速戦闘鬼「飛燕 甲2型」
        鬼83式 三式陸戦型高速戦闘鬼「飛燕 甲3型」

 

            高速移動を得意とする機体で、陸上でも大和盆地防衛戦では、敵陣を突破して天保山の上陸部隊本隊を直接叩く戦果をあげた。
            軽快な機動を実現するため、脚部の裏にアンカーを装備しており、地面に打ち込む事で急制動やアクセルターンを実現している。
            この機能は当然宇宙空間では使用できないものの、宇宙空間での格闘戦において隠し武器として使用していた。
            基本的に重装備はしはないで、身軽に斬り込んでいくタイプの機体である。
            他の機体同様に火器の標準装備が用意はされてはいたが、パイロットは火器を放棄し、NH対装甲ブレードを二刀を使って切り込んでいく高速剣術戦を好み、"銃で落とせない斬撃の燕" として恐れられた。
            零式に次いで、超高速抜刀術を得意とする。
            搭乗者:【サダッチ】

 

 

 

鬼84式 四式陸戦型戦闘鬼「疾風 1号鬼」
        鬼87式 陸戦型試作戦闘鬼「疾風 2号鬼」
        鬼88式 陸戦型試作戦闘鬼「疾風 3号鬼」
        鬼94式 陸戦型試作戦闘鬼「疾風 4号鬼」
        鬼96式 陸戦型試作戦闘鬼「疾風 5号鬼」

            クラスの不良3人組の為に設計されたパワーと火力重視の機体である。
            3人なのに、5鬼分あるのは、取り巻きの2名を含めて5鬼となったからである。
            パワー重視のため非常にピーキーな機体とはなったが、もともとパイロットの運動神経がよいので
            逆に挙動の不安定さが機体の機動力向上につながっている。
            動力に大部分のパワーを消費する為、火器システムの動作クロックを抑える必要があったが、後に使い捨てのコンフォーマル・バッテリーが開発されて、火器システムがフル出力で使用できるようになった。
            バッテリの増加に伴い、運用中にBIOSにも変更が加えられ、稼働率に合わせ動的にオーバークロックが出来るようになった。
            5鬼のAIは常にリンクしており、拠点やAWACSからの指示を受けなくても、5鬼のターゲットが重複する事無く攻撃目標が振り分けられ、高率的に目標を制圧する事が可能となっている。
            この5鬼の火力を突破する事は非常に困難で、"弾幕の竜巻" と評され、敵陣営では直接戦闘を回避するよう通達がだされるほどであった。
            搭乗者:【ケンジ】【マナブ】【コンブ】

 

 

鬼100式 五式戦闘鬼
        鬼102式 陸戦型試作戦闘/襲撃鬼(五式複座戦闘鬼 甲一型)
        鬼108式 陸戦型試作戦闘/襲撃鬼(五式複座戦闘鬼 甲二型)

             複座型の極めて攻撃性の高い機体である。
            分厚い敵陣を強行突破して拠点を一撃で撃破する事を主眼に置いて設計されている。
            一般的な機体(複座型も含め)の支援AIは1機のみ搭載しているが、この機体には、航法支援、戦闘支援と個別に役割を持たせた AI を2機搭載するタンデム式AIとなっており、それぞれがパイロットと、
            コパイロットを支援している。
            ただ、たまたま搭載したAI同士の相性がよろしくなく、普段からして時折ケンカを起こす事があり、搭乗員が仲裁に入る面倒な機体となってしまっている。 しかし、ひとたび戦闘態勢に入ると、そこはさすがにAIで優れた連携を発揮して接近してくる敵を識別し、戦闘を回避して目標に速く到達するルートとの解析と、回避できない脅威度の高い最優先の攻撃目標には最適な攻撃方法を判定してパイロット、コ・パイロットに情報を提供しており、実のところは搭乗員からの信頼はひじょうに厚い。
            搭乗者:【もっちゃん】【なるみ】

 

鬼108式改 陸戦型試作特殊戦闘鬼(甲1型)
        鬼109式 陸戦型試作特殊戦闘鬼(甲2型)

            YamatoIndustries社が開発中のMP(マニューバー・パック)の試作品を最初から装備しており、
            通常の状態でも音速(地球大気内)の2倍で飛行(パイロットのナノスキルによって差はある)が可能である。
            しかし一撃離脱タイプではなく、高速で移動しながらの超長距離狙撃を得意とする敵からは見れば戦いにくい機体である。

            大和盆地防衛戦では、SU-35の機体から空中発射により宇宙空間へ打ち上げられ、弾道コースで大和盆地に帰還し、大気圏再突入中にもかかわらずシナ戦車隊を狙撃している。
            この際に初めて使用された耐熱ナノシールドは、その後の地球艦隊が大気圏用の通常の航空機を宇宙空間で放出して、大気圏に突入させる戦法でも使用され、当初想定されていなかった予想外の成果を得る事となった。
            搭乗者:(甲1型)【サダッチ】    (甲2型)【ヒデコ】

 

鬼201式 陸戦型試作戦闘爆撃鬼「火龍」
        鬼98式 陸戦型試作格闘戦専用戦闘鬼


            98式は、カラシニコフ3姉妹の為だけに建造されたカスタム陸戦で98式と201式戦闘爆撃鬼はセットとなっている。

            もともと98式は単鬼で運用される計画であったが、友達をシナ侵攻軍によって失った失意のターニャがシナを民族もろとも根絶する目的のためにだけに2週間と言う不眠不休の突貫工事で201式を作り上げた急造の合体システムである。

            搭乗者:【ミーシャ】【ナターシャ】【ターニャ】

 

 試作鬼
        鬼200式 試局地戦闘鬼「秋水」

            戦争末期に開発された機体。
            機体本体に初めて超小型ネガティブ・グラヴィティ・ジェネレーターを搭載した試作鬼で、超高速な移動を可能とする。
            ただパワーの消費は激しく内臓バッテリーだけでは継続戦闘時間に難があるのと、機体がピーキー常人がコントロールするには困難なほど非常に高い操縦スキルが要求され、戦闘どころではない・・・、との理由で試作のみで終わった。

 

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アトランティス軍/近衛研究機関/添下学園、機械格闘研究会 開発機体

A6M 零式戦闘鬼
ナノキャリアの随伴鬼として開発された無人機。
零式とは、無人を意味する零からきている。
ナノキャリア1名がコントロールできる零式は、一般的に6鬼だが、各自の能力に応じ、2倍、3倍の数をコントロール下に置くことも可能である。
パイロットが搭乗しない分、かなり軽量化されており、パイロットの負担を一切気にしない高機動力を発揮する。
機動力においては火龍に匹敵する唯一の機体ではあるが、初歩的なフレームの設計ミスにより、右足を軸にした右旋回が左旋回よりもわずかに遅れる不具合を出している。
            ※プログラミングによって最終的には解消されている。
            ※パイロットが搭乗しない為、高速抜刀する際はパイロットの碗部と脚部に掛かる負担を考慮する必要が無かった。しかし、メカニズム的には軸足となる右脚部には負担が大きい事が予想されたために、左脚部より若干強化された。 この些細な差異が旋回性能に違いを発生させてしまっていた。
装甲を持たない分、人工電子結界が機体の防御を担当するが、搭載するナノマシンが枯渇すると機能しなくなり、事実上、いっさいの装甲を失う事となり、地球軍の歩兵銃でも壊れてしまう。
パイロットが搭乗しない分、内部スペースに余裕が出来、バッテリーを多く搭載してナノキャリアが搭乗する有人機に無線送電する事で予備のモバイルバッテリーの役目も果たしたり、ナノマシンのタンクを搭載して有人機パイロットにナノマシンの補給を行ったりする。

 

J1N 戦闘電子偵察鬼「月光」
        1鬼のみ作られた複座型の陸戦で、戦闘偵察鬼とされている。
        鬼体形式では、近衛研究機関 開発機体となっているが、実際は帯締学園が近衛研究機関から発注を受けて実験的に開発された機体である。
        高度な電子ステルス機能を有し、あらゆる輻射波を抑え込む事で、センサーに掛かる事無く敵陣深くに忍び込む事が可能。

         搭乗者:【フクちゃん】【ヒデコ】

 

J2M 局地戦闘鬼「雷電
添下学園、機械格闘研究会が開発した陸戦兵器
もともと添下学園には多くの軍事企業関連の重役を父に持つ生徒が通っており、それらの潤沢な資金援助もあって高度な陸戦兵器の研究を行ってきた。
通称サンダーボルトと呼ばれ、非常に重厚ではあるが見た目より機敏な機動力を誇り、且つ大パワーを誇り、事実上の添下学園の標準鬼となっている。
また建造には軍事企業の関与もあり、最終的には量産化して地球防衛戦に多数が投入されて活躍した。
AIによるサポートはないが、戦域支援システムが全体の戦況を把握し、適時情報を提供するシステム構成となっている。
ただこのシステムは構成上集団での連携プレイには適しているが、単独運用できないのでシステムから切り離されると戦闘力が大幅にダウンする欠点を持っている。
量産にあたっては、フレームと装甲部分を四菱重工、バッテリー部分を湯深バッテリー、制御システムに西芝エンジニアリング等々、日本の重工系メーカーが分担して製造を担った。

 

 

N1K 水陸両用戦闘鬼「強風」

        添下学園、機械格闘研究会が開発した水陸両用の珍しい機体。
        一般的な機体でも、極短時間であれば、多少は水中でも行動ができるが、特殊な圧力に耐えるシールドを施したこの機体はそれよりも高圧力のかかる深海での戦闘も考慮して研究されたが、液体ガスの惑星や液体メタンの海などにも対応し、将来考えられる未知の惑星上での戦闘での活躍が期待されていた。

        試作鬼が南海沖深海での高圧潜水試験中に、シナ軍の南海トラフに対する核魚雷攻撃に遭遇し、核を発射した3隻の原子力潜水艦と激しい戦闘の末、すべてを撃沈して生還し、その戦闘記録を公開したことで、巨大地震がシナ軍の人為的なものである事が暴露され停戦合意のキッカケを作った。

        200鬼程度が量産され、第一次アトラミス王国救援作戦にも投入され、艦隊が惑星に閉じ込められた際には、海底に退避した艦隊の周辺警備に活用されるなど期待通りの幅広い活躍を見せた。

 

N1K1-J 局地戦闘鬼「紫電

N1K2-J 局地戦闘鬼「紫電改

A7M 十七試艦上戦闘鬼「烈風」

            烈風は零式の後継鬼として計画された高性能な無人機だが、コントロールがシビアで実用的ではないとの理由で量産化は見送られた。
            無人機の零式は鬼201式の随伴鬼としても計画されていたが、カラシニコフ3姉妹が駆る鬼201式の機動力には追従できない事が判明し、最終戦で急遽、烈風が鬼201式専用の随伴鬼として採用され、
            生き残った人類が持てるすべての工業生産力を投入し、3日間で384鬼が建造された。
            (カラシニコフ1人で128鬼を制御している事になる)

            当初設計と異なる点は、烈風は零式と同様に、無人のため、パイロット不在分の余剰スペースにナノサブスタンスタンクや拡張バッテリーを搭載する事で、母鬼にナノサブスタンスや電力の補給する役目を担っていたが、鬼201式が巨大な為、ナノサブスタンスの残量や電力需給量に十分な余裕があり、その役割が無くなり撤去された。
            その分が軽量化となり大幅な機動力向上にもつながった。

            零式は高速抜刀術を得意とし、その弊害よる設計不備があったが、この烈風は銃撃戦と格闘戦を得意とし抜刀術はオミットされており、零式のようなイレギュラー的なフレーム不具合は起きなかった。
            遠隔術者:【ミーシャ】【ナターシャ】【ターニャ】

 

J4M 十七試局地戦闘鬼「閃電」

            添下学園が開発した4脚2腕型陸戦。
                攻撃力と防御を重視し、重火器の携行を想定して安定性のある4脚型を採用した。
                戦車と同等の大口径砲を携行する事を前提として、脚部の踏ん張りを利かす目的で4脚が採用され、陸戦型戦闘鬼としては珍しい獣形態となった。
                また、4脚型となったために胴体が大きくなり、ナノマシンやバッテリーの搭載量が多く確保でき、他の機体より比較的良好な戦闘環境を提供した。
                大出力のナノインジェクターを装備している為、展開される結界は強力で、敵の多脚要塞からの艦砲射撃にもかろうじで耐えることが出来た。
                アトラミス王国救援作戦にも多数が投入され、足場の悪い砂漠戦において高い戦闘力を示した。

 

J5N 十八試局地戦闘鬼「天雷」

                天雷は地球以外での惑星上での稼働データを採取する目的で建造した機体で、3鬼が建造され第一次アトラミス王国救援作戦では、揚陸部隊に同行した。
                しかし、艦隊が孤立し補給もままならなくなった事から、損耗した陸戦を補うべく急遽現地で
                量産された珍しいケースの機体である。
                これは現地環境での運用試験で比較的良好な結果が得られた為である。

                3鬼しかない実験鬼と言う事から損壊した場合は現地修理する事が求められていた為に、研究開発設備がそのまま30フィートの洋上コンテナに箱詰めされて送り込まれていた事が幸いし、最小限の設備改修で本鬼の現地量産が実現した。
                ただ、必要な物資がすべて手に入るわけでもなかった為に、実験鬼と同等の能力をフルに発揮できた訳ではなかったが、それでも十分に活躍し、日本軍が送り込んだ機甲師団とともに現地に進駐するオロチ人相手に活躍した。

 

J6K 十八試甲戦闘鬼「陣風/陣風怜式」

                零式の後継鬼であり且つ、無人機である烈風に対して、有人機として零式に迫る性能を目指してアトランティス軍が独自に開発した機体であったが機体性能に対して要求されるパイロットのスキルが非常に高く、1鬼の試作のみに終わった。
                一度、激竜(+)と対戦して敗れ、搭乗者は瀕死の重傷を負ったが、この機体を回収(落ちていたのを拾うたと主張)した帯締学園は、この機体のOSをOS-90000Rから、AL-TRONに換装してAIのサポートも付与して大幅な処理向上を図るとともに、損傷を受けた機体のフレームと装甲部材を鬼式の余剰パーツで強化し、扱いやすい機体に仕上げ、陣風怜式と名付けられた。 怜とはAIの音声システムがレンをベースにしたからとの噂。

                搭乗者:【キヨちゃん】

 

 

J7W 十八試局地戦闘鬼「震電

             添下学園が支援企業とタイアップして持てる総力を結集して開発した高速型高機動陸戦。
            固定装甲を廃止した事で、高速性能と機動性能では、飛燕に迫る性能を叩きだしている。
            失った装甲を補う為、使い捨てのコンフォーマル装甲を使用する事が最初から前提とされており、不要になった装甲(残量ゼロとなった装甲内バッテリー)を投棄するごとに段階的に戦闘力が増す。

            刀と対装甲ライフルのみの他の重量物は一切持たない潔い武装で用途を迎撃のみに限定し、戦争末期まに128鬼(予備鬼+α)が限定生産され地球へ降下してきたオロチ上陸部隊を迎え撃った。

 

■ P1Y2-S 深宇宙用陸戦 銀河二六型「極光」(日本生産分)
        P1Y1-S 深宇宙用陸戦 銀河二一型「白光」銀河二六型の(ロシア・スホーイ生産分)

            マゼラン派遣艦隊の巡洋艦衣笠に搭載されている艦載鬼。
            長距離CSP(Combat Space Patrol)任務もこなせるように、単鬼で片道1光年ほどの距離をパトロール出来るように特別に設計された特殊戦鬼。
            この機体のおかげで、アンドロメダ艦隊の追撃を探知し奇襲から逃れる事に成功している。

            「白光」は、アトランティス要塞の哨戒用として、ロシアが建造して納入された機体の事をさし、基本性能として「極光」よりも探査距離が大幅に延長されている。

            形式名の P1Y2 と P1Y1 が逆になっているのは、設計を担当した日本が量産化に手間取っている間にロシアが先に量産化して形式化したためである。

 

 

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