天の川銀河は、正式名称をダイダロス銀河と呼称され、無機生命体を主体とするダイダロス銀河連邦を形成している。
そのダイダロス銀河連邦は有機生命を捕食する事で勢力を拡大した。
このためダイダロス銀河内の有機生命を有する多くの惑星は、有機生命を放牧する為の養殖場としての意味を持っており、太陽系もその一つであった。
有機生命を源とするいくつかの知的生命体も発生したものの、地球上の人間にとってのクジラやイルカと同程度の位置づけで、捕食対象となっていた。
アトランティス帝国との和平交渉は、ダイダロス銀河連邦にとって初めての有機生命体との異生態交流であり、この交流でダイダロス銀河連邦は初めて有機生命体は無機生命体と共存が可能である可能性を見出した。(その後支配下にある有機生命体文明と和平を結んでいる。)
しかしアンドロメダ銀河連合のダイダロス星系内への強襲を許して和平交渉が頓挫したばかりか、アトランティスの故郷まで失う事態となった責任を痛感したダイダロス銀河連邦は評議会を招集し、和平交渉として使用した恒星系をアトランティス暫定自治宙域として貸与する事を決定した。
これが後の太陽系と呼ばれることとなった。
ダイダロス銀河連邦は、13種族からなる異なる恒星系出身の無機生命体により評議会が作られているが実態は不明。
ダイダロス艦隊と呼ばれる強力な戦闘タイプの個体で編成されているが、支配下にある有機生命体文明の艦隊も動員している。
●ダイダロスの歴史
ダイダロスの起源は太陽誕生より古く、50億年前に遡る。
宇宙の生命体には、有機物と無機物の種族が存在し、ダイダロスは無機物によって構成された生物である。
進化の過程で、他の物質を体内に取り込んで、内部で他の物質に変化させて必要なモノを得ると言う錬金術のような技術を有するようになり、生存に必要なエネルギーも体内で生成している。
しかし原因は不明だが、種の保存には、有機物のDNA構造が必要とされる致命的な欠点も抱えており、有機生命体を家畜として扱っていた時期もあった。
これが、危険視されアンドロメダ陣営とダイダロスとの長きにわたる戦争に発展したとの記録となっているが、もっぱら噂では、ダイダロスのもつ体内錬金術の力を奪おうとして失敗したのが原因とされている。
物質を原子レベルで分解/再構築できるスキルを有しており、この能力がアトランティスのナノマシン技術の強化に繋がった。
彼らの、戦闘機、艦艇もダイダロスそのもので、それぞれの個体が意思を有している。
新しい有機的な種族と接触し、それらの生物学的な技術を模倣技術として取り込むことで進化をし、一時はアンドロメダ陣営を崩壊させる直前まで優位に立っていたが、現在は長期にわたって進化が停滞しており、各前線でもアンドロメダ陣営に押される展開となっている。
長く有機生命体を家畜として扱っていたが、アトランティスは有機生命体として最初の友好国家となった。