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■諸外国の陸戦
ハヤブサの開発成功により、アメリカを除く諸外国は、新たな新戦力として陸戦型戦闘鬼:先進型機動甲冑(Advanced Mbile Powerprotect)の開発にしのぎを削ることになった。
日本軍は、太古の昔にオロチの襲撃を受けた唯一の交戦経験国として、体力的格差のあるオロチとの
近接格闘を行うことに注力して開発が進められていた。
しかし、経験上オロチを見たことのない諸外国は、噂ではその残虐性や戦闘能力については、信じがたく、ハヤブサのもつ戦闘力のみがクローズアップされ、まずはそのハヤブサを上回る戦闘力を得る事を目的として世界は動いていた。
ただ諸外国としてもオロチの脅威については無知だったわけではなく、アトランティスから提供される資料にてその戦闘力の凄まじさを認識はしていた。
しかし、それよりもシナや統一朝鮮政府が世界に喧伝していた日本脅威論により、日本が突出した戦力を保持する事に世界は脅威を抱いており、どちらかというと、対オロチというよりも日本を封じる思惑が働いていた。
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シナ軍/統一朝鮮軍の機体は、ナノ技術を保有していないため、人工電子結界等の防護技術を展開できない。
この欠点を補うべく実装甲をかなり厚くしたために機動力が低く、さらにはその装甲ですらほとんど防護の意味を持たない事から、非常に損耗率が高かった。
これらの機体は、基本的に奪う文化である国民性を強く反映しており、さまざまな革新技術は不正手段で得たものである。
しかし、そうして得た技術を使いこなすノウハウまでは奪えず、結果として多くの欠陥を抱える事となってしまっている。
JJRF-0X 尖閣
シナ軍が隼と互角の戦いが出来る事を目指して独自に開発した陸戦の実験機。
サイボーグOSを採用した最新の機体で、データ採取の目的で帯締学園留学生の
乗機として帯締学園にやってきた。
表向きは、あくまで模擬戦を通じての経験値の取得と言うことで、実際に隼との
戦いでは、遜色のない高い戦闘力と機動力を発揮したが、実際の目的は、開発中の
最新鋭の陸戦の鹵獲であった。
保守要員を本国から招き、整備エリアにも人を近づけさせないなど、徹底して秘密を
貫いた為、正確な能力は最後まで不明のままとなった。
統一朝鮮も現在グループが開発に加わっており、シナ軍仕様がモデルA、統一朝鮮仕様をモデルBと呼び、基本はまたっく同一機体ではある筈だが、両国の工作技術の精度の差により、モデルBの方が優れた性能を発揮した。
模擬戦ではリミッターで制限を掛けられ本来の性能を発揮できなかった隼を相手に優位に立つことが多かった。
オーストラリア陸軍の最新鋭陸戦であるブーメランの開発にも同機の基礎データが使用されているらしい。
JJRF-1 パープルサンダー
JJRF-2 琉球
パープルサンダーを改良した機体。
機体名は領有権を主張し、強奪に成功した琉球国からつけられている。
JJRF-3 倭国
統一朝鮮の大財閥である現在グループと共同で開発された機体。
機体名は領有権を主張している大和盆地の倭の国からつけられている。
JJRF-4 激竜
統一朝鮮の現在グループと共同で開発された機体。
JJRF-4Rfx 激竜(+)
統一朝鮮の現在グループとアツスングループにより共同開発された機体。
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●エアースペシャル社
Type-714 ユーロドローン
フランスが開発した最新鋭の陸戦で、ドローンの名称から分かる通り無人機である。
ただ、開発段階では機体を制御するパイロットAIを学習させる目的から、有人機となっており、
ヒューマノイド型パイロットは、従来の有人型陸戦と同様のインターフェイスで機体を制御する。
帯締学園に留学中のフランシーヌの為にフランスで実験中の1機が帯締学園 重工学部に搬入(外交特権による密輸)されてきた。
有人機とはいえ元は無人機なので機内はかなり狭く、小柄なフランシーヌでようやく収まるスペースしか確保できなかった。
小型ではあるがフランスらしい流麗なデザインで、もともと無人を想定して開発されており機動力は非常に高い。
ただ、戦闘データ漏洩を恐れるエアースペシャル社の意向で、模擬戦は固く禁止されており、実際の戦闘力はどのていどのものなのかは不明である。
無人を前提としたと言う理由が予想されているが、原則として抜刀術の機能は備えておらず、アサルトライフルと長距離対戦車ライフルを併用した、中長距離戦を得意とする機体である。
搭乗者:【フランシーヌ】
Type-715 ユーロファイアー
フランスが開発した最新鋭の陸戦で、型名の通りユーロドローンの姉妹機にあたる。
ラファールSの宇宙艦隊配備が限定的となったことがよほど悔しかったのか、この機体は最初から宇宙での戦闘を念頭に入れて設計されている。
ただ重力下での機動データが必要なため、Type-714と共に、日本へ密輸されて来た。
Type-714と比較し、最初から有人機として設計されており、機体サイズは他国の陸戦と同規模となっている。
Type-714と同様にフランスらしい流麗なデザインで、機動力はType-714よりは劣るがそれでも他国が開発中の陸戦とは互角以上のスペックを誇る。
ただし有人機でType-714に迫る性能を目指した分、パイロットに要求される能力は非常に高く、相当なじゃじゃ馬となってしまった。
最終的には量産型として、ややスペックを落としたType-715Rがリリースされたが、リミッターを解除する事で、本来のスペックを取り戻せるようになっている・・・との噂。
搭乗者:【シャルロット】【アルフォンス】【マリ】【ジャンヌ】
●ドイツ
Type-210 ホルニッセ
ドイツが開発した最新鋭の陸戦で、サークルメタル社が開発した60mm大口径レールガン
(電磁砲とはまったく異る別の原理の投射兵器)を装備している。
もともと陸戦兵器の開発を得意とする国柄だけあって、レールガンの命中精度は非常に高く、
電磁砲ほどの電力パワーを必要としない為内蔵バッテリーで駆動が可能で、陸戦にとっては有効な手持ち火器となっている。
ただ、砲戦に特化した機体のため近接格闘戦を非常に苦手としている。
レールガンはその特性上、威力は大きいが連続した射撃を行うと砲身が焼きつくため、3バースト射撃モードで連射制限を設けている。
このレールガンと同様のものが、以前から技術供与等の関係の深かった統一朝鮮軍にもライセンス生産されており、その後、日本軍守備隊を苦しめる事となった。
そして陸軍大国らしく、戦車隊に随伴する事も考慮しており、最新鋭のタイガー戦車と高度に情報が共有化されている。
ギュンター、ゲルスターの乗機として外交ルートを通して極秘に日本に持ち込まれた。
終戦後、統一朝鮮に武器を提供した事案が犯罪として罪に問われており、サークルメタル社の役員が逮捕されている。
搭乗者:【ギュンター】【ゲルスター】
Type-262 シュヴァルベ
ドイツが開発した最新鋭の陸戦。
砲戦を主眼をおいたホルニッセに対して、格闘戦を主眼において設計され、マイクホーン社が開発した専用の格闘戦ナイフで武装している。
ノイズキャンセラーによりモーター駆動音を消しており、隠密行動を得意とする。
装甲が増えると重量が増大し、モーター出力も必要となり、隠密行動に支障が出るとの判断で、防御力はかなり犠牲になっている。
対オロチ戦ではさすがに格闘戦ナイフでは厳しく、地球防衛戦では対戦車ライフルで武装した。
忍者をイメージしてデザインされたらしい。
レオンハルト、エルメス、アルビータの乗機として外交ルートを通して極秘に日本に持ち込まれた。
搭乗者:【レオンハルト】【エルメス】【アルビータ】
●スウェーデン
Type-21
武装中立を標榜する同国が独自に開発した陸戦で、制空戦闘機と同様に偵察/迎撃/攻撃をマルチでこなす万能機として開発が進められた。
すべてが自国開発なのでOSの開発は難航し、そのOSの改良と模擬戦による経験値取得の為、レーア少尉の乗機として外交ルートを通して極秘で日本に持ち込まれた。
中立国であるため、シナ軍と統一朝鮮軍の地球反乱に伴う日本侵攻には不介入との指示が本国から出されていたが、オロチ隊の襲撃もあり戦闘が太陽系規模である事を確信したレーア少尉は、自分ができる事を成すためにType-21と共に出撃し反乱軍を迎え撃った。
搭乗者:【レーア】
●イタリア
Type-2000 ファルコ
軍用ヘリやスポーツバイクの生産で有名なアグスト社が開発した陸戦で、軽快な機動力が特徴。
特性として隼に近いものがあり、格闘戦や剣術ではNATO軍中最高の性能を誇っている。
カメーリアや、ヴィオレッタ、カンピオーニの為にイタリア政府が外交ルートを通して極秘で日本に持ち込まれた。
中世を彷彿とさせる大型サーベルと物理シールドを装備し、いかにもローマっぽい仕様となっていたが、模擬戦による経験から機動力の足かせになると判断され、隼と同様の日本刀タイプが帯締学園から支給された。
ナノシールドを展開すれば、物理シールドが不要となると気付き、この装備も装着されなくなった。
搭乗者:【カメーリア】【ヴィオレッタ】【カンピオーニ】
Type-2002 フォルゴーレ
軍用ヘリやスポーツバイクの生産で有名なアグスト社が開発した、陸戦で、ファルコの姉妹機に当たる。
この機体は砲撃戦を主眼においており、ベロッタ社のアサルトライフルで武装している。
カロリーナ、モレッロの為にイタリア政府が外交ルートを通して極秘で日本に持ち込まれた。
フォルゴーレが使用するアサルトライフル ARX-T2002は、その名の通り、フォルゴーレ専用に開発調整されており、マガジンを固定する専用マウントが機体随所に設けられている。
ARX-T2002は、多少命中精度は落ちるがファルコでも使用は可能である。
搭乗者:【カロリーナ】【モレッロ】
●フィンランド
MWK-244ミルスキ
フィンランドの大手機械メーカー連合MetsoWartsilaKoneが開発
非常に軽量な機体だが、特別なアタッチメントを使用して人間が装備する火器も扱える珍しい機体である。
開発に着手した国としては後発に属するが、専用の火力を開発しなかった分、開発工期の短縮に成功し、シナと統一朝鮮の地球反乱までには配備が間に合った。
物量で攻めてくる反乱軍を相手にNATO軍太平洋派遣隊として参戦し、サウル少尉とティーナ少尉の乗機として活躍した。
搭乗者:【サウル】【ティーナ】
●イギリス
Bas.163ミーティア
イギリスのブリティッシュエアスペース社とBAEエレクトロニクス社が共同開発している陸戦。
ロールスロール社が開発していた航空機用バッテリーの改良型から動力に給電される。
世界各地に急速展開が可能なように整備性が重視され短時間で再出撃が可能である。
装備はアサルトライフで中距離での射撃戦を得意としている。
ただ接近戦には弱く、このウィークポイントを克服するために、格闘戦での経験値取得を目的に
日本にやってきた。
バネットやルーシー、ジュリア、マリアン、ブリジットの為に、開発中の貴重な機体5体すべてを
開発部隊ともども帯締学園に外交ルートを通して搬入された。
搭乗者:【バネット】【ルーシー】【ジュリア】【マリアン】【ブリジット】
Bas.164ハリケーン
イギリスのブリティッシュエアスペース社とBAEエレクトロニクス社が共同開発している陸戦。
格闘戦重視を目指した機体だがミーティアと共通フレームを採用した事で機動力にやや難があったがミーティアを失って新たに専属パイロットとなったブリジットが調教に成功し、ハード的な運動能力の不足を経験値で補うことで、結果として非常に機動力の優れた機体に仕上がっている。
接近戦を得意とし、イギリス艦隊直掩機として大量に配備された。
搭乗者:【ブリジット】
●アメリカ
X8
アメリカのゴーイング社とゼネラルショウナミクス社が共同開発中の陸戦
陸軍先進国のアメリカは戦車と無人装甲車を過信するあまり陸戦の開発計画には大きく出遅れた。
しかし隼のロールアウトにより、その機動力と汎用性の高さから、次世代の陸戦兵器の開発に取り残される事を懸念したアメリカは急遽陸戦の開発計画を立ち上げた。
開発ナンバーの8は、帯締学園にテストとして搬入された機体の形式コードで、このナンバーから推測するに、最低でも他に7機の個別に開発された機体が存在しているものと思われる。
アメリカらしく非常に不細工な形状をしているが、内部に大容量バッテリーと大出力モーターを内蔵している為、動作は見かけより俊敏で、両肩に装備する12.7mmチェーンガンを平気で振り回し周囲をなぎ払う。
アメリカ製の陸戦なのでアンナやレイチェル達の乗機になると思われがちだが、アメリカは陸戦の開発に出遅れ、製造していないとされていたため、彼女たちはこの機体の存在は知らされていなかった。
よって彼女たちは、帯締学園の標準機体である隼を乗機としていたが、隼を完璧に手懐けている。
後に、帯締学園に搬入されてきたX8(ナンバー8)は、エルサレムの資本が入った軍事企業との関わりが噂され、得体のしれない組織には協力できないとして、アメリカ人留学生は搭乗を拒絶している。
後に、X8と同様と思われる機体が エルサレム共和軍と共にアトランティス残党艦隊のペルシャ基地を襲撃しており、その際に、先行量産型の砂漠戦仕様として配備されていた少数の雷電と接触し交戦している。
さらに同系列のモデルと思われる機体が環境テロリスト(シーブルドッグ)に提供されているとの情報もあり、関西の大学が展開している黒マグロ養殖場や、和香山県大地町の捕鯨基地をたびたび襲撃して多大な被害を出している。
●オーストラリア
CA-12R ブーメラン
オーストラリア陸軍が開発した陸戦で、周囲を海に囲まれた大陸と言う地理的特性から水陸両用機として開発された。
テロ支援国家として認定されて以降は、日本との国交や貿易がなくなりブーメランの性能については闇の部分が多いがシナと統一朝鮮とも深いつながりがある為、この両国の技術支援を受け完成にこぎつけたらしい。
試験機は、IWCを脱退して南極海で捕鯨を行う日本の捕鯨船団に対し、水中からの攻撃を実施し、多数の捕鯨船の撃沈に成功したが対潜能力において世界一の実力を誇る日本海軍の護衛艦に対しては無力で、すべて撃破されてしまった。
これと同一の機体と思われるのが環境テロリストのシーブルドッグにも提供されており、大地町の捕鯨基地を出発した冷凍トラックを襲撃している。 こちらの方はアトランティス王宮直々の依頼で警戒にあたっていた帯締学園の陸戦隊と交戦し全機が撃破されている。