広大字池
■広大字池
未熟な文明を保有する種族との接触を禁ずる銀河間との条約により、古代の地球との接触は避けていたが、一部で地球に帰化する事も認められるケースもあった。
この池も帰化したアトランティス人の技術によって、一晩で作られたと言う記録が残っており、当時の干害対策に貢献したらしい。
現在はアトランティス帝国十津谷駐屯地の帯締分屯地の地下基地を覆う対爆シールドとなっており、大量の水により宇宙からの光学兵器を用いた艦砲射撃を反射して内部に影響を及ぼさないようになっている。
この場所には唯一の重力エレベーターが設置され、月が見える間のみ、月と地球間でエレベーターが運行される。
地球から月へ移動する所要時間は、約5分。
帯締学園とも地下で繋がっているとの噂もある。
居駒山
■居駒山
建前ではTV放送の電波発信設備を設置しているが、実態は瀬戸内海方向から三笠防空レーダーの死角となる超低空で飛来する物体の探索を任務とする。
鹿
■鹿
本物に混じって、識神がまぎれている。
識神は三笠防空宇宙レーダーの警備を担当し、緑草山ふもとの、三笠神社と華厳総寺が共同で任務にあたっている。
識神の活動時間に制限があり、へたに観光客に取り囲まれると、戻ってこられず人前で鹿が消える事態となり、稀に怪奇現象騒動になる事が目下の悩み。
緑草山
■緑草山
建前では木の生えていない死火山・・・となっているが、実態は、偽装した対宇宙レーダーで、三笠防空宇宙レーダーと呼ばれている。
また、シールド発生器にもなっており、大和盆地全体を遮蔽する能力を有する。
帯締学園
■帯締学園
さまざまな種族との文化交流を目的とした治外法権的な教育機関。
地球側向けには、アトランティス大使館に属する教育機関だが、銀河間では、地球と宇宙との文化交流を目的とし、アトランティスの名前は一切出てこない。
太陽系外の守備はダイダロスが担当しており、実質的に武装した組織が太陽系内に進入するのは困難だが、治外法権と言う事もあり、この学園には旧アトランティス派の星系からも多くの留学生がアンドロメダ陣営に秘密で来訪している。
しかし実際には情報収集を目的にアンドロメダ陣営企業からのスパイも送り込まれているとの情報もある。
宇宙艦隊士官の育成と戦闘鬼のパイロットの訓練が主な教育となっている。
学園にはかつてOBが開発に成功し、デファクトスタンダードにもなったハヤブサが製造されており、学園全訓練生分が配備されている。 その規模はおよそ一個師団ともされている。
王立にも関わらず運営資金は潤沢ではなく、生徒会会計が銀河間でのトレードを闇ルートで運営する事で賄っている。
なので、表向きは貧乏学校だが、裏では最新の装備や宇宙戦闘艦を調達するなど豊富な資金を有しており、新型戦闘鬼の開発にも力を注いでいる。
ここに集まる訓練生たちは、能力は優秀だが協調性はなく気難しい者たちばかりで、
扱いに困ったアトランティス艦隊から押し付けられる形で引き受けている面もある。
地球
■太陽系:地球
ダイダロス陣営所属の未開惑星
アトランティス防衛戦後、恒星系ごとダイダロス側からアトランティスに譲渡された銀河系の辺境に位置する小さな惑星である。
アトランティス人の遺伝子実験の不始末から、猿から進化した人類が文明をもち、地球を統治している。
アンドロメダ陣営によって封印された星系とはいえ、ダイダロスの保護下にある地球はアンドロメダ陣営上層部の興味の対象であり、ダイダロスの警戒をかいくぐってたびたび地球を訪れている。
アンドロメダは自らを神からの試練と称し、世界各地で数々の災厄を引き起こし、地球各地の歴史として記録が残っている。
そして現在。
少しばかりの科学技術を持つようになった人類とアトランティスは地球に文化交流の拠点を築き、日本の紀伊半島に大使館を設置し、同時に軍事同盟を締結。
またアトランティスと地球との知識交流の場として教育機関も設置された。
ダイダロス
ダイダロスの起源は太陽誕生より古く、50億年前に遡る。
宇宙の生命体には、有機物と無機物の種族が存在し、ダイダロスは無機物によって構成された生物である。
進化の過程で、他の物質を体内に取り込んで、内部で他の物質に変化させて必要なモノを得ると言う錬金術のような技術を有するようになり、生存に必要なエネルギーも体内で生成している。
しかし原因は不明だが、種の保存には、有機物のDNA構造が必要とされる致命的な欠点も抱えており、有機生命体を家畜として扱っていた時期もあった。
これが、危険視されアンドロメダ陣営とダイダロスとの長きにわたる戦争に発展したとの記録となっているが、もっぱら噂では、ダイダロスのもつ体内錬金術の力を奪おうとして失敗したのが原因とされている。
物質を原子レベルで分解/再構築できるスキルを有しており、この能力がアトランティスのナノマシン技術の強化に繋がった。
彼らの、戦闘機、艦艇もダイダロスそのもので、それぞれが意思を有している。
新しい有機的な種族と接触し、それらの生物学的な技術を模倣技術として取り込むことで進化をし、一時はアンドロメダ陣営を
崩壊させる直前まで優位に立っていたが、現在は長期にわたって進化が停滞しており、各前線でもアンドロメダ陣営に押される展開となっている。
長く有機生命体を家畜として扱っていたが、アトランティスは有機生命体として最初の友好国家となった。